出版社内容情報
日朝の悲しい歴史の引き金ともいうべき文禄慶長の役に舞台を設定し、時代の波に翻弄される少年の姿を描く著者渾身の野心作。文禄・慶長の役を壮大なスケールで描く
梯進吾(かけはししんご)――対馬生まれの少年が、秀吉の朝鮮出兵に参加した。
「日本と朝鮮はこんなに仲良くしてるのに」
はじめて読む歴史小説
[上巻]目次
友よ
開戦
王都漢城
再会
それぞれの戦い
救出
平壌城落つ
香玉
沙也可
一 友よ
二 開戦
三 王都漢城
四 再会
五 それぞれの戦い
六 救出
七 平壌城落つ
八 香玉
九 沙也可
吉橋 通夫[ヨシハシ ミチオ]
著・文・その他
内容説明
青い海峡をはさんだふたつの国。日本と朝鮮―。はるかな昔より、海峡の白い波頭をこえてふたつの国のあいだを船が往来し、人と物を運んだ。移り変わる季節の中で、おたがいに信頼ときずなを深め、移住した家族もいれば、恋をみのらせた若者もいる。ふたつの国をへだてたもの、それは、為政者がひきおこす戦争だった。文禄・慶長の役を壮大なスケールで描く歴史小説。
著者等紹介
吉橋通夫[ヨシハシミチオ]
1944年、岡山県生まれ。法政大学卒。「季節風」同人。『たんばたろう』(TBSブリタニカ)で毎日童話新人賞受賞。『京のかざぐるま』(日本標準)で日本児童文学者協会賞受賞。『なまくら』(講談社文庫)で野間児童文芸賞、京都水無月大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KIYO
2
【図書館】秀吉の朝鮮出兵の時代、朝鮮と対馬の貿易に携わっていた父子が戦争に巻き込まれるお話です。主人公・進吾と朝鮮に同じ歳の親友、二人の関係が戦争を隔ててどうなるのか・・・2020/05/17
ユキ@うろちょろ
2
秀吉の朝鮮出兵前後を、対馬の少年・梯進吾と朝鮮の人々との関わりを通して描く。児童書だが結構しっかりとした歴史背景を元に描かれている。展開が早いというか人物の掘り下げが浅いかな~と思うものの、戦争に対する進吾の葛藤を中心にしているので全体的に重め。歴史好きな子なら読みこなせると思う。2012/07/25
紙虫
1
朝鮮との交易を生業としている対馬の商人の息子、進吾は同世代の朝鮮の少年少女たちとの友情をはぐくんでいたが、秀吉の朝鮮出兵を機にその関係も変化し、あるものは死に、ある者は忘れられないほどの傷を負う。激動の時代の中で、少年は自分がどうあるべきか惑い、戦に翻弄される。確かに歴史上の事実で、日本人としては目をそらしてはいけないのだけれど、小学生上級から?結構ヘビイな内容なので、K-ポップでしか知らない子供たちには受け入れがたいかもしれませんね。2012/01/04
おはなし会 芽ぶっく
0
読書会【テーマ 伝えていきたい子どもの本】 おすすめリスト (中学生) 上下巻2014/04/15
kaoruko
0
YA小説。 韓国との関係を再考できる。2012/11/12