津波と原発

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津波と原発

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  • サイズ B6判/ページ数 258p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062170383
  • NDC分類 369.31
  • Cコード C0095

出版社内容情報

大津波に直撃された三陸の街と、立ち入り禁止の福島第一原発20キロ圏内をくまなく歩き、佐野眞一が「3・11」に挑む。緊急取材・書下ろし四〇〇枚
東日本大震災ノンフィクションの決定版

日本の近代化とは、高度成長とは何だったか? 
三陸大津波と福島原発事故が炙り出す、日本人の精神
ノンフィクション界の巨人が挑む

■三陸に住んでいたゴールデン街の名物オカマの消息
■日本共産党元幹部の「津波博士」はどこへ?
■正力松太郎・天皇・原発のトライアングル
■江戸時代、飢饉で荒廃した地は、陸軍の飛行場を経て、堤康次郎が土地を買収し、福島原発となった――
『東電OL殺人事件』で東京電力の実相を暴き、『巨怪伝』では原発を日本に導入した正力松太郎を活写した佐野眞一が、3・11の真実を描く!

《本文より》
場合によっては逮捕されることも覚悟で立ち入り禁止地区に入ったのは、原発事故に対する大メディアの報道に強い不信感をもったからである。新聞もテレビもお上の言うことをよく聞き、立ち入り禁止区域がいまどうなっているかを伝える報道機関は皆無だった。(中略)
原発のうすら寒い風景の向こうには、私たちの恐るべき知的怠慢が広がっている。

【目次】
第一部 日本人と大津波
重みも深みもない言葉/志津川病院の中に入って/おかまバーの名物ママの消息/壊滅した三陸の漁業/熱も声もない死の街/「何も考えずに逃げる」/“英坊”は生きているか/「ジャニーズ」の電源車/高さ十メートルの防潮堤/嗚咽する“定置網の帝王”/日本共産党元文化部長・山下文男/九歳で昭和大津波に遭遇/「津波は正体がわからない」
第二部 原発街道を往く
第一章 福島原発の罪と罰
逮捕覚悟で原発地帯に入って/浜通りと原発銀座/東電OL・渡辺泰子とメルトダウン/現代版「原発ジプシー」/無人の楢葉町役場と「天守閣」/満開の桜と野犬化したペット/禁止区域に立ち入る牧場主/地獄の豚舎にあった「畜魂碑」/原発には唄も物語もない/ホウレン草農家の消息/陸軍の飛行場が原発に/天明の飢饉と集団移民
第二章 原発前夜――原子力の父・正力松太郎
原子力の父と「影武者」/読売新聞の原子力キャンペーン/核導入とCIA/原子力平和利用博覧会/英国からの招待状/欧米の原子力事情視察/東海村の火入れ式/天覧原子炉/正力の巨大な掌の上で/「原子力的日光浴」の意味するもの
第三章 なぜ「フクシマ」に原発は建設されたか  
フクシマと「浜通り」の人びと/塩田を売却した堤清次郎の魂胆/木川田一隆と木村守江の接点/原発を導入した町長たち/反対派町長・岩本忠夫が「転向」した理由/東京電力の策謀/原発労働はなぜ誇りを生まないか/浜通り出身の原子炉研究者
あとがきにかえて


佐野 眞一[サノ シンイチ]
著・文・その他

内容説明

日本の近代化とは、高度成長とは何だったか?三陸大津波と福島原発事故が炙り出す、日本人の精神。東日本大震災にノンフィクション界の巨人が挑む、書下ろし四〇〇枚。東日本大震災ルポの決定版。

目次

第1部 日本人と大津波(重みも深みもない言葉;志津川病院の中に入って;おかまバーの名物ママの消息;壊滅した三陸の漁業;熱も声もない死の街 ほか)
第2部 原発街道を往く(福島原発の罪と罰;原発前夜―原子力の父・正力松太郎;なぜ「フクシマ」に原発は建設されたか)

著者等紹介

佐野眞一[サノシンイチ]
1947年東京生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。編集者、業界紙勤務を経てノンフィクション作家となる。1997年、民俗学者宮本常一と渋沢敬三の生涯を描いた『旅する巨人』(文藝春秋)で第28回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。2009年、『甘粕正彦乱心の曠野』(新潮社)で第31回講談社ノンフィクション賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ぐうぐう

11
タイトル通り、東日本大震災による津波の被害の大きかった三陸を取材したルポと、福島第一原発事故がなぜ起こったかを、日本になぜ原発が造られたかまで遡りながら解読する原発史の2部構成となるノンフィクション。津波と原発とを1冊の本で同等に扱うことに乱暴さを覚えないではないが(事実、2部とも物足りなさを感じる)、佐野のノンフィクション作家としての誠実さにより、読まされてしまう。その誠実な取材により、漁師や家畜農家から語られる言葉は、確かにTVや新聞では報じられない、生々しさとして、読む者に迫ってくるのだ。(つづく)2011/09/01

8
忘れない。だけでは、足りない。 ただ覚えているというだけでは全然足りない。 “知的怠慢”という言葉がしこりとして残る。 知識は向こうからやっては来ない。 知ること。考えること。動くこと。 そこに向かっていくのは結局自分しかいない。2018/03/03

壱萬弐仟縁

7
著者自らも手術を受けられ、被災者との痛みの共有が可能な状況であることを読者は理解できる。野望や妄想を抱いても、しょせん、ちっぽけな人間。津波や自らつくりだした原発事故収束できない、人間の無力感、虚無感が漂う昨今。それでも、原発と生きていかねばならないのだ。文明国、先進国という対面を保つために。家畜も飼い主が逃げて亡くなる。これからも、東京一極集中が続き、直下型地震や富士山噴火がやがて起きてくる。そうした不確実性の時代に、不安だけが増幅していったら、生きる意欲をなくす。生きることがこれほど大変な日本の内実。2012/09/29

魂の叫び

5
初めて借りました。どちらかと言うと原発がメインかな、と思います。そこで、びっくりする証言が書かれていました。3月12日の朝に県警の通信部隊が農場の人に「国はデータを隠してる。もうここにいない方がいいですよ」と。詳しくは読んで下さい。後は「東電がオール電化を進めていたのも、原発を運転しつづけるという大目標があったからこそ、できたことなんです」これって電力会社すべてって置き換えれるのでは。今ではどんどん値上げしてオール電化にした家庭は騙されたと思っているでしょう。早く電力を自由に選べる社会にしてほしい。2015/04/23

kitakama633

4
後半は正力松太郎伝にすり替わってしまっているのが、残念というか、何を書こうとしているのか疑問でした。2022/02/17

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