出版社内容情報
金は人肌の温もりを恋しがる。 標的は40億円の現金。世界一大きなカジノの金庫破りを企む、6人の日本人ギャングたちが動きだした!──マカオを舞台に繰り広げられる、犯罪アクション小説。
内容説明
城ヶ崎たちの計画は万全だった。「ザビエル・ホール」という地下金庫への抜け穴を伝い、セキュリティーシステムを突破。みごとに46億円相当の香港ドル収奪に成功する。だが喜びも束の間、カジノ配下の組織・帝亀に付け狙われることに。一人、また一人と、仲間が消されていく―これが日本ギャングのやり方だ。はぐれ者たちの現金強奪計画。クライム・アクション小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
zazo嶋
5
マカオのカジノの地下金庫に眠る日本円にして46億円(!!!)の現金をまともに生きる事の出来ないアウトロー達がチームを組んでの強奪劇。当然それを取り戻そうとする香港の黒社会、あって当然の裏切り、逆転に継ぐ逆転により46億円が双方の間で行ったり来たりしつつ本当の主人を選んでいるかのような攻防戦。バンバン死体の山を築くクライム・アクション!個人的にはもっとカラっとした痛快で爽快なアクションものが好きなのですが、そこはヒキタ作品。そうは問屋が卸してくれません。金に踊らされる事の空しさを抱えてのエンディングに足りな2011/02/07
とんぼ
4
5 ラスト興ざめだった。2016/05/06
バーベナ
4
相場で大きな失敗をした伊沢。日本ではちょっとしたアウトローだった彼も、マカオに逃げて来たらただの若僧扱い。そんな、伊沢の視線を借りて『銃ってそんな風に扱うの?!』なんて、いちいち驚きながら読み進むのが楽しかった。消し屋の銀子と理智の人生が知りたい。2015/07/09
キムチ猫屋
3
いやいや、再読だったとは(=_=)このサイトを見るまで気づかないなんて、自分にビックリだわ。今、読んでも、やはり今2つってところ。キャラクター、展開とも好みではあるけど、ツメがあと少しってとこかしら^_^;2019/06/16
Q afuremark あふれ印
3
映像的。遠くて浅い海より、こちらの方が消し屋がこなれていてスピード感がある。(ハードボイルド小説でこの設定の脇役が出て来たらこういう役回り)の予想を少しずつずらし、(こう外すか!)と読者を悔しがらせてくれるので読んで楽しかった。2014/01/05