出版社内容情報
晩年の清少納言が、かつて中宮定子に仕えていた当時、宮中で出会った人々のこと、自身の結婚のことなどを生き生きと述懐する。晩年の清少納言が、かつて中宮定子に仕えていた当時、宮中で出会った人々のこと、自身の結婚のことなどを生き生きと述懐する。
「清少納言が私に乗り憑(うつ)ってくれた」
平安を代表する女の恋と人生。
九十歳の人生をかけて描いた、渾身の書下ろし小説。
千年前も今も、女はかくも強く、かくも美しい。
瀬戸内 寂聴[セトウチ ジャクチョウ]
著・文・その他
内容説明
月の輪の庵で、九十を迎える清少納言は人生を振りかえる。心のうちに、甦るのは、幼い頃に死んだ母のことばと、お仕えした中宮定子のお姿だった。隆盛を極めた中関白家の衰退と権力をめぐる争い、中宮定子の悲劇。そして自分自身の結婚、離別、愛と性。華やかな宮中を生きぬいた女性の人生を描き、人の世の美しさをことばにした「枕草子」の創作秘話に迫る、瀬戸内寂聴の新たなる代表作。
著者等紹介
瀬戸内寂聴[セトウチジャクチョウ]
1922年、徳島県生まれ。東京女子大学卒業。57年に「女子大生・曲愛玲」で新潮社同人雑誌賞を受賞。61年に『田村俊子』で田村俊子賞、63年に『夏の終り』で女流文学賞を受賞。73年、中尊寺で得度受戒。法名・寂聴。74年、京都嵯峨野に寂庵を結ぶ。87年より2005年まで岩手県天台寺住職を務める。92年に『花に問え』で谷崎潤一郎賞を、96年に『白道』で芸術選奨文部大臣賞をそれぞれ受賞。同年、「源氏物語」現代語訳(全十巻)刊行開始。2001年、『場所』で野間文芸賞を受賞。06年、国際ノニーノ賞(イタリア)を受賞。同年。文化勲章を受章。08年には安吾賞を受賞。2011年『風景』で泉鏡花文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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新地学@児童書病発動中
カピバラ
kaoriction@感想は気まぐれに
yumiko
ひまわり