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マンチュリアン・リポート

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  • サイズ B6判/ページ数 303p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062165006
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

謀殺、密命。緊迫度最上級のミステリー。
清朝滅亡後、群雄が割拠する中国でほぼその実権を手に入れた張作霖は、すべてを手にする直前、日本の関東軍の謀略によって命を絶たれた。誰が何をどう仕組んだのか。稀代のストーリーテラー渾身の書き下ろし。

内容説明

昭和3年6月4日未明。張作霖を乗せた列車が日本の関東軍によって爆破された。一国の事実上の元首を独断で暗殺する暴挙に昭和天皇は激怒し、誰よりも強く、「真実」を知りたいと願った―。混沌の中国。張り巡らされた罠。計算と誤算。伏せられた「真実」。

著者等紹介

浅田次郎[アサダジロウ]
1951年東京都生まれ。95年『地下鉄に乗って』で第十六回吉川英治文学新人賞を受賞。97年『鉄道員』で第百十七回直木賞、2000年『壬生義士伝』で第十三回柴田錬三郎賞、2006年『お腹召しませ』で第一回中央公論文芸賞と第十回司馬遼太郎賞、2008年『中原の虹』で第四十二回吉川英治文学賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

レアル

114
張作霖事件の一年後から遡るストーリー。全てが史実ではないか!と錯覚してしまうくらい面白かったし、楽しめた。ただ「機関車の独白」というのはいかかがものなのか?慣れるまで「一体誰がしゃべっているのかしら」と戸惑ったくらい。。一先ずは『蒼穹の昴』からの物語は終止符。でもまだまだ続きがあっても良いようなそんな物語でした。2013/09/08

たいぱぱ

96
あぁ…僕の記憶違いであって欲しかったのに。やっぱり授業で習った通り張作霖は列車ごと爆殺されてしまった。大和魂も武士道も失ってしまった日本人に…。やんごとなきお方からの勅命を受け、張作霖爆殺事件の真相を究明する志津中尉による私信「満州報告書(マンチュリアンレポート)」と爆破された西太后専用豪華列車が擬人化して張作霖らと話す「鋼鉄の独白」が交互に記され、爆殺事件の真相と登場人物たちの想いや心の叫びを交響曲のように奏でてます。本作もやはり涙。ラストの報告書第七信は衝撃的。こんな小説の最後が今まであったろうか…2022/06/20

R

96
張作霖爆殺事件。そういった出来事があったと知っているのだけども、その内容、特に、張作霖という人が何者で、どんな人だったのか、この小説で初めて疑問として認識できました。歴史読み物のような知識が、丁寧な会話劇で違和感なく読めるというのも驚きながら、歴史的な事件というものにかかわった人間のドラマという、人があって初めて様々なことが理解できると、当たり前のことに気づかせてくれるようでした。その真実は、この小説の通りか、知るはずもないけど興味深く読みふけりました。2019/07/17

財布にジャック

94
天皇からの密命で張作霖爆殺の謎を追う主人公のレポートと、張作霖と最期をともにした機関車を擬人化しての不思議な語り部分があり、シリーズの他の作品とは全く違った印象を持ちました。ミステリー仕立てで、張作霖の死については、大満足でしたが、中原の虹で中途半端になってしまっている消化不良な部分には全く触れられていないので、すごくがっかりしました。また浅田さんはそこのところを書いてくれると期待して、首を長くして待っています。2010/10/26

万葉語り

64
蒼穹の昴から連なるシリーズ4作目ということを、読み始めてから知った。更にこれに続くシリーズがあるということも。天皇が人間だと唱え、収監された陸軍中尉志津邦陽が畏き当たりの密命を帯びて満州に飛び、張作霖爆殺事件の真相をリポートの形で提出する。リポートの間には、爆破された機関車が西太后や張作霖の思い出を語る。最後のリポートが志津の無念をよく表していると思った。シリーズ最初からもう一度読みたい。おススメです。2018-702018/03/27

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