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輝跡

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  • サイズ B6判/ページ数 355p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062161015
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

男の栄光と挫折と再生を女はいつも愛してる。
小説界きってのプロ野球好きである著者が、妻、恋人、ファン、女子アナなど女性の目線で球界を描く意欲作。華やかな世界の陰に、こんなにもせつない物語がある。

内容説明

野球の才能に恵まれ、中学生で「怪物」と呼ばれた北澤宏太。家庭の事情で一度はあきらめた夢を追い、プロ野球選手になった彼を取り巻く女たち。故郷の元恋人、妻となった女子アナ、ファン、愛人…。女性の視点からプロ野球を描く切なさあふれる物語。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Hideto-S@仮想書店 月舟書房

92
何よりも〈女性〉をしっかりと描き切ることにこだわりを持つという柴田よしきさんがプロ野球を舞台に描いた連作小説。それは、白球に命を燃やす男に寄り添う女性たちの物語だった。家庭の事情で一度は諦めかけたプロへの夢を、独立リーグから育成ドラフトを経てかなえた北澤宏太。底辺からはい上がって、一度は頂点に登り詰めたが……。起伏に富んだ彼の野球人生を通りすぎていった女性たち。夢と打算、将来設計と破滅的な衝動、栄光と挫折。「いつかリクルートスーツを着る日」まで、男と女の濃密な時間は終わらない。2015/05/01

ゆみねこ

81
熊本生まれの一人の野球選手を軸に、初恋の人・チームメイトの熱烈な追っかけファン・野球雑誌の女性編集者などをちりばめたストーリー。北澤宏太は魅力的だったけれど、出てくる女性たちはあまり好きなタイプが居なくて残念!2016/08/05

のり

61
家庭の事情で野球名門校を諦めたが、情熱を失わずに努力を重ね、プロ野球選手になった「北澤宏太」。実直だが不器用な面もある。私生活では常に女性の影があるが、決して遊びではなく、真正面から受け止め受け入れられるが、中々上手くまわらない。プロ野球で活躍出来る年数は人生の中で長いとは言えない。それでも、もがきながら現役にこだわる気持ちは、野球ファンとして一人の男として格好良く思った。2023/01/15

RIN

38
あるプロ野球選手に関わった女たちの「プロ野球を女性視点で描いた」物語。正直、さらっと綺麗なファッション誌連載小説みたい。RIKOシリーズで柴田よしきさんファンになった自分には歯がゆいくらい物足りない。コンセプトは面白いが肝心のプロ野球選手の姿がぼんやり曖昧なために取り巻く女性たちの像までがぼや~としていて、これホントに柴田さん?と思いながら最後まで来てしまった感じ。最近偶然、柴田さんの政治的発言が日本が嫌いな日本在住者の方たちに熱烈支持されているのを見かけてしまって読み手の自分にフィルターかかったかなぁ。2013/12/10

れいぽ

37
プロ野球選手として成功するには才能と運をバランスよくもっていることが必要なんだろうなぁ。北澤宏太には運がほんの少し足りなかった。そして女運が滅茶苦茶悪かった^^;構成が上手いので人生ドラマとして面白く読めます。柴田さんって野球がお好きだったのですね。雑誌のコンセプト「私を野球へ連れていって」TVで放映される数時間が野球ではない。それを支える練習があり、家族があり、そしてドラマがある。切り口が絶妙でした。2011/03/28

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