巨人伝説

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  • サイズ B6判/ページ数 429p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062160711
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

幕末の「巨人」の真の姿とは?
大名として辣腕をふるった井伊直弼と、その参謀として暗躍した長野主膳。幕末の日本に「巨人」として君臨した2人の真の姿を追った。著者初の歴史小説。

内容説明

若くして隠遁生活を送るのちの大老・井伊直弼。出世への野心を秘めた国学者・長野主膳。二人の男の間を巧みに泳いだ魔性の女・村山たか。満たされぬ者たちが出会い、奇妙な関係を形作るとき、あふれ出る情念が、歴史を突き動かす―。著者渾身の歴史小説。

著者等紹介

野口武彦[ノグチタケヒコ]
1937年、東京都生まれ。文芸評論家。早稲田大学文学部卒業。東京大学大学院博士課程中退。神戸大学文学部教授を退官後、著述に専念する。日本文学・日本思想史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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yearning for peace

2
安政の世に、悪名を轟かした大老・井伊直弼とその右腕・長野主膳(出自不明)について、様々な文献や著書を踏まえ、二人の出会いから最期に至るまでの流れを洗い出し、巨人足り得る存在か否かであったか読み解いている。一昔前に舟橋聖一『花の生涯』を読み、二人に興味を抱きましたが、本書を読むことにより、二人には何があり、何が足りなかったかが、非常によく分かりました。2010/04/16

ほっしー

1
大老井伊直弼と腹心長野主膳を丹念に描いており、一面の歴史像をみせてくれる。最も印象的な描写は桜田門外の残酷な闘争シーンと、直弼の首の行方にまつわる有象無象の物語で、迫力に満ちていた。直弼と主膳の人物像はもう少し密に描いて欲しい気もする。2010/05/17

Ryuji

0
★★★★☆歴史好きな私ですが、その中でも特に注目したり好感を持ったりという歴史上の人物が何人かいます。この本の主人公である井伊直弼もその中の一人です。小説というには史実の説明や解説が相当入っており、ちょっと苦痛に思う人がいるかも知れないというの感想。私自身は井伊直弼という人物に非常に興味があるので、史実の説明も丁寧であったし、ある意味新説っぽい人物像がとても新鮮で興味深い本でした。2012/12/02

しゅ

0
学校の授業の1ページだった井伊直弼、安政の大獄、桜田門外の変について、新しい理解をもたらしてくれた。 また、今まで知らなかった江戸時代(後期ですが)の幕府と朝廷の関係がよくわかった。2012/01/22

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