出版社内容情報
徒然に思うところを書きつづった身辺雑記。何かおかしい今日この頃の政治経済、社会情勢を語り、仕事の端々で感じる言葉に対する薀蓄を語り、世の中に苦笑、失笑、哄笑する徒然の記。待望のエッセイ集。
内容説明
世間を見渡せば、苦笑、失笑、嘲笑、哄笑するばかり。笑い飛ばしてしまいたいのは、やまやまなれど―苦みと渋味のたっぷりきいた身辺雑記。
目次
おみやげ問題
世にも恐ろしい読物
また、アメリカですか
かこつけ屋
「時間」は作者
いやな感じ
カリブ海のエメラルド
情報隠し
道州制の思い出
いたずら〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
AKIKO-WILL
6
井上ひさしさんのエッセイ集。ふふふを読んで楽しかったので続編。憲法改正やアメリカ批判など色々な本を読んでいるからこそ言えるんだなと感じます。寄付金の取り分の文章でペシャワール会について書いてあったのが興味深いです。アフガニスタンに医療だけでなく病気の原因になってる飲料水のために用水路を作る彼らの寄付金は、すべてそのまま現地活動費に使える素晴らしさ。必死に活動している彼らがいるにもかかわらずアメリカの要請で自衛隊派遣する日本政府の矛盾…読んでいて歯痒さを感じた文です。後方支援とはペシャワール会の人たちを助け2014/02/14
ミッチ
2
かなり反自民党色のエッセイで、最初は拍手喝采で読んでいだけど、終始共鳴するばかりで途中下車しました。2016/11/20
shiozy
2
短めのエッセー集であるが、示唆に富んだ内容がいっぱいだ。冒頭のエッセーでいきなり「さすが井上ひさし」と唸らせる。「外交とは、初めからおしまいまで相互主義である」。今の尖閣や竹島問題を見通していたかのようだ。税金を国にではなく、市町村に納めよう。そして人口の比率に応じて外交費などを国に支払う。つまり、現在と逆の税の流れの提唱だ。これは慧眼かもしれない。地方分権とは本来こういうことを言うのだと気づかされた一文だった。2013/01/30
しらたま
1
世の中の難しい問題あれこれを、わかりやすい言葉で主張されている。ちょっと賢くなった気分です。2014/05/11
yokmin
1
井上ひさしさんの身辺雑記。読書量のすごさが窺える。2012/05/14