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鉄の骨

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  • サイズ B6判/ページ数 537p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062158329
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

談合。謎の日本的システムを問う感動大作!
建設現場から“花の談合課”へ。
若きゼネコンマン富島平太は、会社倒産の危機に役立てるか。
大物フィクサーとの出会いの真相は――この一番札だけは、譲れない。

池井戸 潤[イケイド ジュン]
著・文・その他

内容説明

「次の地下鉄工事、何としても取って来い」でも談合って犯罪ですよね?謎の日本的システムの中で奔走する、若きゼネコンマン平太の行末は―。

著者等紹介

池井戸潤[イケイドジュン]
1963年岐阜県生まれ。慶應義塾大学卒業。1988年、三菱銀行(当時)に入行。1995年、同行を退職。1998年に『果つる底なき』で第44回江戸川乱歩賞を受賞し、小説家デビュー。2007年に『空飛ぶタイヤ』が直木賞・吉川英治文学新人賞の候補に。近著『オレたち花のバブル組』は山本周五郎賞の候補になるなど注目を集める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ダイ@2019.11.2~一時休止

205
談合問題を扱った作品。サラリーマンって辛いなぁと考えさせられながらも面白かった。2014/04/29

再び読書

184
分厚さを感じさせない面白い本でした。今月は少し重い本が多かったので、すっきり痛快で心地よく読めました。まっすぐな平太がゼネコンの宿命の談合に巻き込まれていき、恋人の萌との間もギクシャクしていく。また母の知り合いである三橋との交わりも味わい深い。池井戸氏得意の銀行も萌の職場でもあり、一松組の融資に萌の先輩でもあり恋敵の園田が関わったり、人の絡みが魅力的に語られ、すかっとしました。しかし、尾形は食えませんね。よほどこの人の方がフィクサーのような気がします。2013/06/13

kazu@十五夜読書会

148
中堅土建業一松組現場主任から業務課へ移動になった平太が公共工事の談合に巻き込まれていく。大学の同級生で銀行員の彼女萌との心の変化が描かれる。萌にアプローチするエリートバンカーの傲慢さにイライラする。萌が自分を見失い背伸びして憧れ惹かれていく状況にやきもきした。会社の業務命令として疑問を持ちながらの談合の参加は建設業界が生き残る為の必要悪、公共工事の的確な予算より低い金額での落札が、裏で動く闇資金となり政治家、役人へ渡る。粗悪な手抜き工事・・・建設業界の問題点。萌の最後の決断にエールを送りたい。2013/03/20

藤枝梅安

139
富島平太は信州・上田の出身。大学を出て中堅ゼネコンに就職し、建設現場で監督をしている。ある日、突然、現場から本社業務課に異動を命ぜられたところから物語が始まる。地下鉄工事、官製談合、付き合っていた彼女とのすれ違い、郷里の母の病気など、次々と問題が浮上し、右往左往する平太。銀行とゼネコン、エリートとたたき上げ。いくつかの対立軸を用意し、非常にわかりやすいドラマに仕上がっている。枚数の割りに読みやすかったが、その分、読後感もアッサリした感じ。もう一ひねり欲しい。2010/07/02

しろいるか

127
ゼネコンによる談合を描いた物語。「相互扶助」「必要悪」の大義名分のもと、フィクサーの元に日参するゼネコン幹部達、政官財の癒着などの描写はもはやフィクションと思えないほどリアル。マネーロンダリングの巧妙さも実際模倣されないか心配(笑)平太の彼女・萌の計算している感じや園田の人を見下した態度にはいちいちイラッとした。ところでこの三角関係的なくだり本筋に必要だった?先輩社員の西田、普段はちゃらけてても仕事となると誇りと責任を持ってる感じがカッコ良かった。ラストまでどうなるかわからない展開も楽しめた。2012/01/13

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