危機の経営―サムスンを世界一企業に変えた3つのイノベーション

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危機の経営―サムスンを世界一企業に変えた3つのイノベーション

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  • サイズ B6判/ページ数 221p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062158039
  • NDC分類 549.09
  • Cコード C0034

出版社内容情報

サムスン改革の中心にいた日本人元役員と失敗学・創造学の権威が明かす、サムスンを通して浮かび上がってきた日本の弱点と強み。サムスンから見えてきた日本企業の真の問題
10年間で世界最大手の総合電気企業に躍り出た韓国サムスン電子。その躍進を中核で支えた元役員と失敗学の権威が、日本の製造業にいま欠けているものを指摘する

プロローグ サムスンの躍進と日本企業の自信喪失

第1章 李健熙会長の危機意識
 人生を変えた一本の電話
 なぜ大改革が必要だったのか
 「質を重視した経営」へ転換
 役員としてサムスンへ迎えられた経緯
 「3PI運動」
 他

 畑村コメント トップの視点・トップがやらなくてはいけないこと

第2章 IMF危機
 「IMF危機」とはどんな危機だったのか?
 グループ会社を整理統合
 「おまえはいらない」
 厳しいコストカット
 他

 畑村コメント 自社の強みを知る

第3章 組織と人のイノベーション
 「人の革新」がサムスンを変えた
 人材開発に尽力
 「地域専門家」の育成
 相手の文化を知らずに物は売れない
 粗悪品を持ち込んで技術情報をキャッチアップ
 他

 畑村コメント トップダウンとボトムアップ

第4章 プロセスのイノベーション
 なぜプロセス・イノベーションが必要だったのか
 「PDM」と「スーパーセット」
 「デジタルものづくり」が後押し
 「串焼き鳥方式」から「刺身方式」へ
 「材料費削減運動」の成果
 サムスン流のものづくり
 他

 畑村コメント 「デジタルものづくり」の意味

第5章 製品のイノベーション
 オリジナル製品の開発
 「ベンチマーク方式」と「リバースエンジニアリング」
 「ジャパン・プロジェクト」
 「日本追従型」から「新興市場」へ
 「グローバル化」の意味
 価格を決める二つの方法
 「製品の質」は消費者が決める
 「サムスン」という名前を売る
 他

 畑村コメント プロダクト・アウトとマーケット・イン

第6章 日本が生き残る道
 トヨタはなぜ赤字になったのか
 自動車をなかなか買い換えなくなった日本人
 世界一安い、二〇万円の小型自動車が暗示する未来
 新興市場の可能性
 「表の競争力」と「裏の競争力」
 サムスンの弱み、日本企業の強み
 他


吉川 良三[ヨシカワ リョウゾウ]
著・文・その他

畑村 洋太郎[ハタムラ ヨウタロウ]
著・文・その他

目次

プロローグ サムスンの躍進と日本企業の自信喪失
第1章 李健熙会長の危機意識
第2章 IMF危機
第3章 組織と人のイノベーション
第4章 プロセスのイノベーション
第5章 製品のイノベーション

著者等紹介

畑村洋太郎[ハタムラヨウタロウ]
1941年東京生まれ。東京大学工学部機械工学科修士課程修了。東京大学大学院工学系研究科教授を経て工学院大学グローバルエンジニアリング学部機械創造工学科特別専任教授。東京大学名誉教授。工学博士。専門は失敗学、創造的設計論、知能化加工学。ナノ・マイクロ加工学。2001年より畑村創造工学研究所を主宰

吉川良三[ヨシカワリョウゾウ]
1940年生まれ。1964年日立製作所に入社後、ソフトウエア開発に従事。CAD/CAMに関する論文を多数発表し、日本能率協会専任講師を務めるなど日本のCAD/CAMの普及に貢献した。1989年に日本鋼管(現JFEホールディングス)エレクトロニクス本部開発部長として次世代CAD/CAMシステムを開発。1994年から韓国三星(サムスン)電子常務としてCAD/CAMを中心とした開発革新業務を推進。帰国後、2004年より東京大学大学院経済学研究科ものづくり経営研究センターにて日本のものづくりの方向性について研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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