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めのと

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  • サイズ B6判/ページ数 286p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062157223
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

「浅井長政の孫が、徳川のお世継ぎぞ。三代将軍は浅井の外孫じゃ」織田信長の妹・お市の方と浅井長政との娘・茶々の乳母として、小袖は小谷城に入った。やがて城は落ち、巡り巡って豊臣秀頼の母として大阪城炎上とともに茶々が亡くなるまで、傍に仕え、茶々を守り抜いた小袖こと大蔵卿局が、女として見た戦国の世。新田次郎賞受賞の気鋭が描く歴史長編。

著者等紹介

植松三十里[ウエマツミドリ]
1954年生まれ。静岡県出身。東京女子大学史学科卒業後、出版社勤務を経て7年間、アメリカで暮らす。2003年に「桑港にて」で歴史文学賞を受賞し、その受賞作を収録した『桑港にて』を新人物往来社から出版、その後は骨太な歴史・時代小説の書き手として注目される。’09年、『群青日本海軍の礎を築いた男』で新田次郎文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆみねこ

68
お市の方の3人の娘たちの乳母・大蔵卿の局の視点で描かれた、小谷城落城から大坂城炎上まで。姫たちの戦国の世は辛く切ないものであったでしょうね。歴史小説だけど、植松さんの文章は読みやすくて内容がするっと頭に入ります。お江与を通して浅井の血は繋がり残りました。2020/03/05

なゆ

66
茶々の乳母、大蔵卿局(小袖)が気になっていた。ドラマとかでも裏で糸引いてそうだし意外に牛耳ってそうで。でもこうしてじっくり読むとわかる。ただただ茶々を守りたいがゆえの人だったのだと。阿古婆に見初められて乳母になり、夫の大野道犬と息子たち共々浅井家のために生きていく。なにより茶々の初恋からの流れを見ていくと、いろいろこれまで腑に落ちなかったことがのみ込めた。悲しすぎる最期を、あたたかくホッとできるラストに仕上げてあるのが嬉しい。阿古婆の言葉に、小袖も報われただろう。さて、興味はお江与の波乱の人生へ!2020/03/27

カピバラ

38
茶々の印象が変わるお話でした。なんとなく他の本では、秀吉を騙した美しい悪女のイメージが強かったけど、他の姉妹を守るための献身的な姿とか、秀頼を守ろうとする姿にぐっときました。小袖がラストで阿古によく勤め上げたと褒められるシーンは、胸にきましたね。浅井家の血が徳川家に組み込まれてると、この話で気づかされ、女性って…子を、血を繋いでいくってすごいんだなとつくづく思わされました。2016/06/10

さつき

20
淀殿の乳母、大蔵卿局から見たお市の方と浅井三姉妹の物語。乳母ー女性目線で書かれているので政治的な出来事や合戦についてはさらっと触れる程度でした。時の権力者が代わるたびに翻弄される女性たち。その悲しいけれど、したたかな生き方に引き込まれました。男性目線の物語とは、扱う素材は同じでも見えてくる景色が違います。浅井三姉妹の生涯は文字通り波瀾万丈ですね。2016/01/23

湖都

11
淀の方の乳母・小袖を主人公に据えた歴史物語。何を隠そう、淀の方は私が小学生時代に最初に魅了された歴史上の人物で、それゆえに彼女の人生はかなりしっかり知っているつもり。本書は一般的なそれを、忠実に、簡単になぞっている印象。乳母が主役だが、あくまで淀の方の一生である。歴史上有名な人だから、結果論になっている部分も多い。目から鱗的なifも特にない。信長から秀吉、家康という時代の流れについても随分軽い扱い。うーん、小学生の頃の私に読ませたら大喜びだったかもしれないが、今は物足りない。入門書にどうぞ。2022/01/24

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