出版社内容情報
穴があったら入りたい！ 東京の洞窟系珍秘境。富士山と江ノ島は洞窟で繋がっている？ いわくつきの洞窟ホテル、その正体は？ 大都市に潜む怪しい洞窟百傑！ 見慣れた街の地底に眠る「知られざる別世界」を大公開。東京圏にいまも残る、「身近な秘境」洞窟・100選！
●住みたい快適洞窟……尾須沢鍾乳洞、岩窟ホテルなど14穴
●地底川、地底池の世界……しとどの窟、本町田の水穴など12穴
●女神の胎内……蟠龍寺の岩屋弁財天、神秘洞など14穴
●魅惑のインテリア洞窟……大増鍾乳洞、数馬の一夜岩谷観世音など11穴
●な、なにかがいる洞窟……ピラム洞窟、富塚の狐穴など15穴
●自然と親しむ軍事洞窟……吉見地下軍需工場跡、白糸台掩体壕など9穴
●洞口美、立ち入り禁止美……日原とろけ百穴、お穴様など13穴
●ずっと眠りたい死者の洞窟……西谷戸横穴墓群、釈迦堂巨大洞門やぐらなど12穴
内容説明
圧倒の「穴」世界！鍾乳洞、海蝕洞、人造洞窟ｅｔｃ．闇歩き案内人が厳選した形も場所も特徴も違う“穴場”な東京名所の数々。
目次
住みたい快適洞窟
地底川、地底池の世界
女神の胎内
魅惑のインテリア洞窟
な、なにかがいる洞窟
自然と親しむ軍事洞窟
洞口美、立ち入り禁止美
ずっと眠りたい死者の洞窟
著者等紹介
中野純［ナカノジュン］
１９６１年、東京都に生まれる。体験作家。暗闇を主体にしたイベントを企画、案内する、闇歩きガイドとしても活躍中。私設図書館「少女まんが館」の館主でもある（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
late
5
冒頭の「穴の都、東京」という考え方は面白いと思った。読みすすめてみると、予想以上に洞窟の定義が広い。「成増のコンクリ三角コーナー」ってなんじゃそりゃ。気になるから今度行こうかな。「住みたい快適洞窟」「ずっと眠りたい死者の洞窟」等、章題にもそこはかとない狂気を感じる。私の他に59人しか読んでいないのも納得。2018/05/24
N.T
5
関東の洞窟(含それっぽい穴)を100(じっさいにはそれ以上)紹介している。よくもまぁこんなに集めたなぁという感じ。 大半は書き下ろしだというがなんというか文体や内容がブログっぽい。所在地もなんだかふわっとしていて本書だけで目的の洞窟に辿りつくのはちょっと難しいかも。 文中でしれっと紹介されている宇都宮の大谷資料館が面白そう。2016/05/08
readtuktuk
3
背表紙で著者の名前を見て、もしかして『ヒトの鳴き声』の中野純さんだろうかと思い、手にとったらあの中野純さんだった。関東の（タイトルには「東京」とあるけど）洞窟をやたらめったら紹介した本。軽妙な語り口だけど取材、情報量が半端なく濃い。それをするっと読ませる。著者の洞窟好きっぷりが伝わってきて、洞窟になんてまったく興味なかったけど、洞窟を観に行きたくなった（だいたい関東だけでもこんなにたくさん洞窟があるなんて知らなかった）。〈洞窟は、空ろなのに圧倒的な存在感がある。闇という見えないものの存在感だ。それを形づく2010/06/20
草衣
2
自然洞窟から防空壕、トンネル、地下道、下水まで気軽に行ける地下世界が紹介されている。幾度も行ったことのある高尾山に洞窟があるなんて、この本で初めて知って驚いた。ぜひぜひ行ってみたい。2014/08/15
かー
2
軽い文章で綴る洞窟萌えの数々。できれば地図が欲しかった。2010/02/27
