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あの子の考えることは変

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  • サイズ B6判/ページ数 139p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062156387
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

汚くって可愛い前代未聞の青春エンタ!芥川賞ノミネート作品。

著者等紹介

本谷有希子[モトヤユキコ]
1979年石川県生まれ。2000年「劇団、本谷有希子」を旗揚げし、主宰として作・演出を手がける。2006年上演の戯曲『遭難、』(講談社)で第十回・鶴屋南北戯曲賞を最年少受賞。2008年上演の戯曲『幸せ最高ありがとうマジで!』で第五三回・岸田國士戯曲賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

102
痛くて過激。内側の毒を相手に浴びせていくのが棘のように体に突き刺さります。自分を理解して欲しいという思いが強ければ強いほど、本音をぶつけ合うのが生々しい。相手が酷ければ自分は救われるという感覚が強くて、それが負の方向に向かうのがどうしようもなく辛いけれど心地良いのです。衝動だけで一緒にいる2人が切なくて愛おしくなりました。2016/10/08

ももっち

88
この話好きだわ。初読が合わなくて、本谷さんの凄さを見損なってた。おっぱいだけがアイデンティティの巡谷と引きこもりで自分は臭いと思い込む変人の日田の、ネガティヴなのに必死に足掻く様が、情けなくて可笑しくて愛おしい。巡谷の敢えて醜く矯正して独占しようとしたセフレ・横ちんへの復讐に溜飲を下げ、日田の駆け上がる階段の先に本当に微かな達観をみる。傷口を広げあい、そのくせ癒しあい友情は続く。自分は、イタくて寂しくてどうしようもなく不安な時期、何に縋っていただろう?こんなに変な物語にリアルに共感できる私も変なのかも。2017/07/09

YM

83
Gカップのおっぱいがアイデンティティー、好きな男とはセフレ状態、 キレたらとまらない巡田と、自分は獣臭いと思い込む自称手記作家?、近くの清掃工場から出てる?ダイオキシンのせいで、性欲がすごい勢いで強くなっていると信じる、めがね処女の日田。本谷本も12冊目になると、もうこれを変とは思わない。社会に溶け込めず、肥大化した自意識と戦ってもがいて苦しむ女の子はデフォルトなのだ。今回、コンプレックスとの向き合い方は下ネタ満載。過去最高にバカバカしい!それでも読んでしまう。なぜって、それは好きだから。。2014/11/09

めろんラブ 

69
エキセントリックな女性二人のイタい日常。”変”を突き抜けて、いささか”狂”へ足を踏み入れている登場人物の言動に苦笑・爆笑しつつ、時にホロリ。ラストに向けての加速は、「劇作家・本谷」の本領発揮という感じです。女性のバディものとして楽しむのもアリかもしれません。2009/08/20

いしかわ

52
図書館で、冒頭を読んで一気に引き込まれた作品。なんてことないのに、本当にこの二人が面白くて 声を出して笑える小説だった。巡谷も日田も痛々しいほど、変なんだけど その二人のどちらにも何故か共感できる部分がある。うわああー!って大きな声で叫びながらひた走るような、そんな感覚で あっという間に読み終えた。こんな、ぶっ飛びすぎてる小説はじめて読んだ。読後感は何故か爽快。素直に、おもしろおかしな話でした。2013/08/23

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