出版社内容情報
“演劇史研究の泰斗が放つ渾身の決定版” 信長、秀吉、家康の能好きからはじまる江戸演劇史を、江戸最後の日に至るまで、微に入り細をうがって描き通す、著者畢生の書き下ろし大作、ついに成る!
渡辺 保[ワタナベ タモツ]
著・文・その他
内容説明
秀吉の死、「曽根崎心中」、二代目団十郎の青春、瀬川菊之丞初下り、「忠臣蔵」の成立…。歌舞伎、能、狂言、文楽…日本の古典劇とは何か?鮮やかな筆致で描ききる記念碑的大作。
目次
第1章 中世の光と影
第2章 近世の夜明け
第3章 元禄の栄花
第4章 宴のあと
第5章 新時代の幕開け
第6章 満開の桜の下で
著者等紹介
渡辺保[ワタナベタモツ]
1936年、東京生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。東宝演劇部企画室を経て、現在、演劇評論家、放送大学客員教授。『女形の運命』で芸術選奨文部大臣新人賞、『忠臣蔵』で平林たい子文学賞、『娘道成寺』で読売文学賞、『四代目市川団十郎』で芸術選奨文部大臣賞、『黙阿弥の明治維新』で読売文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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takao
3
ふむ2023/12/05
やま
3
時代小説を読んでるみたいに面白い。2009/09/23
筋書屋虫六
2
遠くの暗闇を懐中電灯で照らすような断片的な知識しかなかった日本の古典演劇史について、臨場感を持ちながらだいぶ理解できたような気がします。実像として見えていたある看板役者の時代がいつの間にか陰画となり、小さな光彩だった若い才能(役者だったり、戯作者だったり、音曲師だったり…)が次の時代のうねりを作る…政治や時代の感性とも呼応しながら回り舞台のように展開して読んでいて疾走感がありました。演劇人が三都を往来したり、歌舞伎と人形浄瑠璃との関係も興味深いです。下巻が楽しみです!2010/01/12
みつひめ
1
やっと上巻を読了。面白いのだけれど、自分の知識のなさが邪魔をして、なかなか読み進めない…。さて、下巻に取りかかりますよ!2010/02/16
陽香
0
200907302012/03/17