内容説明
新米研修医のミツルが赴任した伊河谷病院は変人ぞろいのスタッフ、複雑な事情を抱えた患者たち、ショックの連続の医療現場。メンタルサポートが必要なのはだれ!?奇妙キテレツな病院を舞台に不器用な人びとが織りなすハートフル・ノベル。半自叙伝小説。
著者等紹介
香山リカ[カヤマリカ]
1960年7月1日、北海道札幌市に生まれる。東京医科大学卒業。精神科医。立教大学現代心理学部映像身体学科教授。臨床経験を生かして、新聞、雑誌などの各メディアで、社会批評、文化批評、書評など幅広く活躍し、また、現代人の「心の病」について洞察を続けている。専門は精神医学だが、テレビゲームなどのサブカルチャーにも関心を持つ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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choco
57
ニヤニヤしながら楽しめた。いやいや実際にあったかもよー。こんな病院。大学病院に敵対心を持ちキレイ事では済まされない現状の精神科。慢性化して何十年も病院暮らしの患者さんをみてきたら、もしかしてユートピアで暮らす方が彼らにな幸せかも?!とか思ってしまう。ユーモアたっぷりなミツルにチョット興味が湧いた。続編出ないかなぁ?2016/09/16
まる
35
思っていた内容とはだいぶ違いました。患者さんたちよりも変人な職員たち。閉鎖的ではあるんだけど、ポップで明るい印象の病院。社会復帰を目指すべきだとは思うけど、確かに院内で役割が与えられ、全てが揃うというのならそれはそれでアリなんじゃないかと思ってしまいました。ケンちゃんの秘密が悲しかったけど、できればうまくいってほしかったな。2016/12/31
葵@晴読雨読
21
研修医として伊河谷病院に赴任したミツル。しかし、そこはあまりにもハチャメチャで…。ハチャメチャな病院に赴任したミツルのドタバタな一年間。 舞台は80年代後半の精神科病院。 80年代後半には、こんな病院がざらにあったのだと思う。2015/05/13
スノーシェルター
6
変な病院(笑)2013/11/14
hurd
3
ミツルの気分で読めた。 単純なので、あっという間に読み終わったけどおもしろかった。 本当に、こんな病院があったら、ちょっと嫌だけど・・・2012/02/20