富子すきすき

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  • サイズ B6判/ページ数 248p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062153676
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

吉良上野介は優しい夫だった―還暦を過ぎた富子が振り返る、「松の廊下」一件以来の悪夢の日々。一途に想う江戸の女たちを描く。

著者等紹介

宇江佐真理[ウエザマリ]
1949年、函館生まれ。’95年「幻の声」でオール讀物新人賞を受賞して作家デビュー。2000年に『深川恋物語』で吉川英治文学新人賞を、’01年に『余寒の雪』で中山義秀文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

baba

37
再読ではあるが、たっぷり楽しめた。特に「藤太の帯」や「おもかげほろり」は心に残る。上野介は領地では名君であったとして知られているが妻子にも優しい様子が微笑ましい。時の権力者の意向で振り回された両者が悲しい。2017/04/04

さなごん

37
表題作は人物関係がよく分からなくなったが吉良側の話。帯の話、堀留の家、おいらの姉さん、面影ほろり、びんしけん。どれも切ないお話だった。でも漫画や小説のようではなく、これが現実なのかもなあ。セピア色のイメージ2015/12/06

baba

19
サラッと読める短編集。江戸で暮らす女性を描いているが「堀留の家」、「おいらの姉さん」の主人公に関わる男性が環境にめげず頑張っている姿にホロリとさせられました。「富子すきすき」は上野介が名君であった事は知っていたが、妻にも優しかったわかりクスリとした。2014/09/15

コージー

16
江戸時代の市井の人々の物語だが、思った通りになって、はいめでたしめでたしとはならない話ばかりだった。でも人生ってこんなものかなと思わせるのは、宇江佐さんの力だなと思う。後からじんわりくる短編集。2018/03/14

rokoroko

15
江戸物短編集。舌触りのよいお菓子食べてる気分。どこにでもいる人物が普通に生活して幸せをつかむ話が好き2018/07/15

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