吸涙鬼―Lovers of Tears

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  • サイズ B6判/ページ数 284p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062152617
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

『いまあい』の著者による泣ける恋愛ホラー。
死を覚悟して夢を見ることも禁じ、迎える死を待つ少女。不意に出会い恋に落ちた少年と触れ合い、生を願う。急展開する少女の運命・・・・・そして“吸涙鬼”の正体は?

内容説明

愛は死をのりこえる。悲しみの涙を流す少女、彼はその生を願い、そっと瞳に唇を寄せる…。市川拓司、五年ぶりの長編小説。限りなく美しい筆致の純愛ファンタジー。

著者等紹介

市川拓司[イチカワタクジ]
1962年生まれ。東京都出身。インターネット上で発表した小説が注目され、2002年に『Separation』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

吾亦紅

48
キレイな話だったと思う。不思議な美少年、病弱な少女、月明りの庭園…と、詩的な設定といい、どこか吸血鬼を思わせる宿命的な展開といい、かなり現実離れした美麗な物語なのだが、少女の自然な語り口のためか、それほど違和感は感じなかった。読後感は清らかにサラリ。2014/12/28

ヒロ@いつも心に太陽を!

48
プロローグを読みながら「あーこれは泣くかもしれない」と予感はしていた。そして結論から言えば、やはり泣いた。泣くまいと妙な意地を張りつつ読んでいたけど、ラスト2ページはもう自然に涙が流れていたのだから仕方あるまい。前半は「文章が綺麗過ぎていまいちピンと来ない」と最初の直感ははずれだったかと思ったが、中盤からまんまと世界にはまった。誰よりもお互いを強く求めているのに、決して同じ時間を生きることができない運命の二人。一緒にいられる時は短いけれど、そのぶん蒸せかえるほどの熱を感じながら濃くて密な時間を過ごす。(続2011/05/17

晴れの国のにっしぃ

34
作者が市川氏でなければ、なかなか手に取りづらいタイトルと装丁。間口を広げるためにも文庫化のときには、装丁だけでも一考を。市川氏らしい切ないファンタジー。感情移入できるか否かで評価が大きく異なる作品だと思う。目の付け所はさすが市川氏って感じ。2010/08/18

はるこ

30
初めての市川拓司さん。眠れなくて早朝2時間ほどで読了。 20歳まで生きられない病気と闘っていた女子高生が、転校生に救われる。彼女の涙と彼の熱。お互いに惹かれあうが…。 タイトルからは期待してなかったけれど、きれいな世界だなと思った。登場人物の繊細な感じや庭園の描写が夢物語のよう。吸涙鬼という設定が面白いのに物足りない。純愛だから1人の相手だけなんだろうけど、もっと生き様なり背景なりを知りたかった。少年の名前は何だったんだろう?  2011/07/19

まるりー

27
不思議なお話でした。儚げな美沙と転校生で謎の多い冬馬・・・こんな一族が本当はいたりして?ちょっと、展開に現実味がなく(お話だからね、なのに私ったら)、それでも2人はどうなるのか気になって後半は一気読みでした。私にとっての最大の謎は、冬馬の本当の名前ですね、気になる~!!2014/07/04

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