出版社内容情報
★講談社創業100周年記念出版「書き下ろし100冊」
亡国傾向に歯止めをかけるためには、ミドルの頑張りが不可欠です。彼らに奮起を促し、エールを送りたいとの願いを込めて、私はこの小説を書きました。読者の皆さんに、主人公・友部陽平の生き方から、少しでも学んでいただき、勇気づけられればと、切望としてやみません。──高杉良
内容説明
保険の解約が増大し、破綻の危機に晒された東都生命。メインバンクの援助打ち切りと風評による資金流出に拍車がかかるなか、ついに外資に売却されることが決まった。名門生保に次々と乗り込んでくる外資幹部、弁護士チーム。解体され、バラ売りされ、職員たちは次々と去っていく。職員代表として「管財人室長」を命じられた友部陽平は、この身売り劇の陰で、許されざる謀略が進んでいることを知った―。
著者等紹介
高杉良[タカスギリョウ]
作家。1939年東京生まれ。化学業界専門紙の記者、編集長を経て、1975年『虚構の城』でデビュー。以後、綿密な取材に裏打ちされたリアリティに富む経済小説を次々に発表。企業組織の不条理と戦うミドルの姿を描いた作品は、日本中のビジネスマンより絶大な支持を得ている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mattu
17
高杉氏初読み。さっくり読了。最後があっさりしすぎかな。他作も読んでみます。2019/12/24
Kohn
9
生命保険会社を舞台にしたビジネス小説。主人公の友部には感情移入できなかった。あまりにも出来過ぎ感が強い。現実とは違う。2015/02/19
Carlos
7
さらりと読めたけど終わり方は微妙。2019/08/24
本ぺんぎん
4
タイトルに惹かれた。友部、優秀すぎ。でも、予想より反乱してなかった。でも、それは生保企業をよく知らないからで、リアルだとするとすごい反乱なんだろう。もっと反乱してほしかったけど。2017/01/28
としき
3
久しぶりの高杉良!池井戸潤同様の経済サスペンス作家だが、今回は生命保険会社が初めての更生特例法を利用して外資に吸収統合されていく状況を描いている。管財人グループ・大手外資組織の合理的かつ非条理な統廃合に対して、少しでもお世話になった会社に一死報いようとして戦うプロパー社員の愛社精神にほろりとした。2012/12/06