Morning novels
モダンタイムス

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  • サイズ B6判/ページ数 540p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062150736
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

検索から、監視が始まる。
漫画週刊誌「モーニング」で連載された伊坂作品 最長1200枚

岡本猛はいきなり現われ脅す。「勇気はあるか?」
五反田正臣は警告する。「見て見ぬふりも勇気だ」
渡辺拓海は言う。「勇気は実家に忘れてきました」
大石倉之助は訝る。「ちょっと異常な気がします」
井坂好太郎は嘯く。「人生は要約できねえんだよ」
渡辺佳代子は怒る。「善悪なんて、見る角度次第」
永嶋丈は語る。「本当の英雄になってみたかった」

伊坂 幸太郎[イサカ コウタロウ]
著・文・その他

内容説明

漫画週刊誌「モーニング」で連載された伊坂作品最長1200枚。

著者等紹介

伊坂幸太郎[イサカコウタロウ]
1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で新潮ミステリー倶楽部賞を受賞し、テビュー。2004年には『アヒルと鴨のコインロッカー』で吉川英治文学新人賞を、短編「死神の精度」で日本推理作家協会賞短編部門を受賞する。2008年に『ゴールデンスランバー』で本屋大賞、山本周五郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

修一郎

347
久々の伊坂本。社会維持システムとの対決。私にはアリさんの話が馴染みが良い。本人達は目前の事由をせっせと捌いているだけなのに,それでいて集積すると大きな秩序を維持している。人智を超越したコンピュータvs個人,といったアメリカ映画にある構図を構成し直したらしい。検索システムとの対決のほうがリアルだな。文章はやはり伊坂節。ハチャメチャな人が出てきてこれだけ面白く読ませちゃう。スピード抜群。話でっかくした割には回収は控えめであっさりめに終結。伊坂さんこんな作家さんだったっけ?でもこれはこれでOKです。 2014/04/15

ゆこ

322
魔王の50年後の話。魔王より随分繋がりを見せながら読ませる作品。魔王の時の軽いタッチからやや固めのストーリー。これもまた伊坂ワールド全開。ざっくりネタバレすると、勇気を実家に忘れてきたと思っていた人間が、本当はそれがどこにあるのかに気付くまでの話。それにしても奥さん怖かった!!それに右往左往する姿は何だ笑える。ただ、序盤から中盤にかけてあれだけ盛り上げておいて、あのラストはないでしょー(笑)あとは検索。しますよ、私も。でもこんな風になるとは……。あながちないとも言えない未来。想像するだけで将来が怖い。2014/04/02

よこしま

301
『魔王』の続編、面白かったです。「考えろ考えろ」の次の「勇気はあるか?」という作者からの問いかけ。最後は「彼女が持っている」、ほんわりしましたね。遠縁でもある安藤潤也夫妻のように、渡辺拓海夫妻も何もない北海道へ。渡辺妻おっかないです(笑)いや、これくらいのパワーないと現実では生きていけないかも。2014/05/12

エンブレムT

258
「勇気はあるか?」と拷問者に問われ、妻の尋常ではない行動に恐怖しつつ、更にブラックなモノが待っていそうな謎に巻き込まれていく主人公。ハラハラしつつ読んでいましたが、気が付けば自分自身がゾッとするような恐怖に晒されていました。パソコンの検索ワードを通して、逆にこちらが検索されているとしたら。社会的不適応者として認識されてしまったら。システムというものの前での、個人というものの無力さを思い知らされる怖い作品でした。・・・はじめはあんなに恐ろしいと思った奥さんが、最後には可愛く思えた自分の感覚も怖いですが(笑)2010/03/05

ダイ@2019.11.2~一時休止

241
魔王の未来編。魔王→呼吸→モダンタイムと徐々に面白くなってきて、良かった。2014/06/14

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