出版社内容情報
人気作家の“異色”書評&エッセイ集!
現代小説を語る=電化製品を語ること!?アイロン、マグライト、テレビ、乾電池……電化製品が登場する作品をマニアックに語り尽くす、異色の書評&エッセイ集。
『自作に限らず「今」「この時代に」小説などを書くとき、その世界に「電化」は必ず関わってくる。』
電化製品をこよなく愛し、作中にも多用する著者が電化製品の登場する文学作品を語りつくす。
〈本書で取り上げている作品>
・よしもとばなな「キッチン」のジューサー。
・小川洋子「博士の愛した数式」のアイロン。
・吉田修一「日曜日の新郎たち」のリモコン。
・伊藤たかみ「ミカ!」のホットプレート。
・柴崎智香「フルタイムライフ」のシュレッダー。
・映画「哀しい気分でジョーク」のレーザーディスク
ほか
著者紹介:1972年生まれ。
東洋大学2部文学部国文学科卒。
2001年「サイドカーに犬」で第92回文學界新人賞を受賞してデビュー。
2002年「夕子ちゃんの近道」で第1回大江健三郎賞受賞。
その他の著書に「ジャージの2人」「パラレル」「泣かない女はいない」「エロマンガ島」「僕は落ち着きがない」など。
内容説明
自らの作品を「長嶋家電文学」と称す著者が、現代文学で描かれる電化製品を熱く語り尽くす!こんな読み方があったのか!と、思わず目からウロコが落ちる書評(+映画評)18篇を収録。テレビにアイロン、加湿器、炊飯ジャーから電気シェーバーまで…「オール電化」な“異色”書評&エッセイ集。
目次
川上弘美『センセイの鞄』の電池
伊藤たかみ『ミカ!』のホットプレート
吉田修一『日曜日たち』のリモコン
柴崎友香『フルタイムライフ』のシュレッダー
福永信「アクロバット前夜」のマグライト
尾辻克彦「肌ざわり」のブラウン管テレビ
映画『哀しい気分でジョーク』のレーザーディスク
吉本ばなな「キッチン」のジューサー
生田紗代「雲をつくる」の加湿器
アーヴィン・ウェルシュ『トレインスポッティング』の電気毛布〔ほか〕
著者等紹介
長嶋有[ナガシマユウ]
1972年生まれ。東洋大学2部文学部国文学科卒。2001年「サイドカーに犬」で第92回文學界新人賞を受賞してデビュー。2002年「猛スピードで母は」で第126回芥川賞受賞。2007年『夕子ちゃんの近道』で第1回大江健三郎賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いちろく
さすらいのアリクイ
ゆにこ
katoyann
nyanco