敗者復活戦

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  • サイズ B6判/ページ数 357p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062147408
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

彦坂祐介(58歳)3億円の負債を残し失踪した“親友”を捜す監査部部長補佐の商社マン。雨宮英夫(61歳)退職後の退屈をもてあまし、ただ酒浸りの日々を過ごす元エリート銀行員。河合健太(63歳)趣味を中心に定年後を謳歌し、100日間地球一周の航海にでる活発な自由人。老朽化した大型団地に暮らす三人の男。三者三様の「敗者復活戦」に挑む彼らが見出した人生の味わいとは―。

著者等紹介

高任和夫[タカトウカズオ]
1946年宮城県生まれ。東北大学法学部卒業。三井物産入社。’83年に『商社審査部25時』を発表。以後、作家とサラリーマンの二足のわらじを履き続ける。’96年、50歳を機にして、国内審査管理室長を最後に三井物産を依頼退職、作家活動に専念する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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一笑

6
総合商社中間管理職彦坂、都市銀行を定年退職した雨宮、食品問屋を退職した河合、いずれも定年退職したばかりか定年退職間近の60歳前後の3人の男達の物語。彦坂が退職間近と言うこともあり、3人のそれぞれの人生を振り返るとともに、これから自分の生き方を考えるというストーリー。敗者復活戦。私にも敗者復活戦はあるのだろうか? あるのだろうかではなく、挑まなくてはいけないという作者の意図は十分にわかるのだけれど・・・?2023/07/24

fukui42

5
東京近郊のベットタウンに住む”アラ還”男性3人の物語。うちの父は70歳。いまだパートタイムで仕事に行っている。「お父さん、もう十分働いたんだから、ゆっくり休んだら?」そう一人娘の私が話しかけたとき、父はただ微笑むだけで、答えてくれなかった。その理由がこの本にあった。そうなのか。人生の生きがいを何に見出すのか。その答えは行く通りもある気がする。2013/10/12

としき

3
こんな本に出会えるから図書館通いはやめられない!作者も知らないでもタイトルが少し気になる、それだけで借りた本。少し読んで面白くなければ返却すればいいと軽い気持ちで読み始めたら、はまってしまった。我々は大自然の恵みの中で活かされているだけ、そんな単純なことも忘れ、欲に走り、感謝の気持ちを失念してしまった人がまさに「敗者」なのである。主人公たちとちょうど同年代の自分、もう一度これから何ができるのかを真剣に考えて敗者復活戦に臨んでいきたい。2013/09/21

しんのすけ

2
人生に希望を見出せないアラウンド定年の4人がそれぞれの人生復活戦に臨むストーリー。4人集まってというよりはそれぞれの復活。自分では思っていなかった特徴というか魅力があることを知らされ、希望を見出して行く。それは人のつながりから生まれるんですね。ひととのつながりは、孤独やネットでは見出せない価値あるものだと改めて思いました。2017/11/09

きりきり

2
個人的には面白かったです。 中年(書いていて抵抗感はありますが)のサラリーマンとしては 他人ごとではなく、想像してしまいます。 住んでいるところも同年代が多いということは同時に年をとっていくと いうことで・・・。 「趣味は趣味」まあそうだろうけど読書含めていろいろなことに 挑戦して会社以外の友人見つけてということですかね・・・。2014/05/06

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