実験4号

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  • サイズ B6判/ページ数 93p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062144766
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

舞台は今から100年後、温暖化のため火星移住計画の進んだ地球―。火星へ消えたギタリストの帰りを待つバンドメンバーの絆の物語(伊坂幸太郎『後藤を待ちながら』)と、火星へ旅立つ親友を見送る小学生たちの最後の2日間(山下敦弘『It’s a small world』)が、いま爽やかに交錯する。熱狂的人気を誇る二人が場所やキャラクターをリンクさせた奇跡のコラボレーション作品集。Theピーズの名曲『実験4号』に捧げる、青春と友情と感動の物語。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夢追人009

164
近未来SFを素材に小説と映画でコラボする作家・伊坂幸太郎さんと映画監督・山下敦弘さんの企画DVDブックです。100年後の地球では温暖化が進んで火星移住計画で殆どの人が行ってしまい残ったのは最新の流行を嫌い故郷を守る頑固な偏屈者ばかりな雰囲気ですね。伊坂さんの名作「終末のフール」「フィッシュストーリー」が頭に浮かびました。ロックンロールの後に残ったのは薄っぺらなジャカジャカ。用務員の小田斬はハイウォーQ太郎かと思ったら別人でした。「実験4号」の歌詞「まだ二人いる」でも軽~く火星に会いに行けばいいじゃないの。2019/09/01

at-sushi@ナートゥをご存知か?

72
人類の大半が火星に移住した未来。バンドを捨て火星へ移住した後藤を待ちつつ、「ジャカジャカ」なる音楽に押される一方の「ロック」とは何か考える元メンバー達の前に、前世紀のロックバンド「Theピーズ」のインタビュー記事が…。 同バンドを聴いたことはないのだが、きっと何かに怒ってて寂しくてカッコいいに違いない(←ワイの定義)今どき「怒ってる」バンドなんて絶滅危惧種なワケだが、怒ることがカッコ悪いことになっちゃってるのか、そもそも怒る事が無いのか。後者だとしたらNo Futureだな。 2019/09/30

☆よいこ

69
近未来SF短編。火星に移住した元バンドメンバーの後藤を待ちながら、柴田と角倉がダラダラと喋ってる話。▽タイトルから(重松清の短編『後藤を待ちながら』を読んだので…関係なかった( ´ㅁ` ;)▽「人生足離別」サヨナラダケガ人生ダ▽特にロックファンでなはいので、よく分からないけど、実在のバンドとのコラボ作品? https://youtu.be/3qBZ4z4MTGw (theピーズ)2020/07/27

hiro

69
The ピーズというロックバンドは知らなかったが、The ピーズの曲をモチーフにした伊坂さん小説に、山下敦弘監督の映画『It's a small world』のDVDもついているという『実験4号』を図書館で借りた。残念ながらDVDの方は著作権上の問題で借りれなかった。合作、競作などが多い伊坂さんなので小説は違和感なく読んだが、やはり、コラボ作品の火星へと旅立つ友達を見送る小学生の物語だという映画を観れば、この小説の味わいも少し違ったと思う。地球温暖化によって火星へ移住するような時代が来るのだろうか、心配。2020/01/12

コットン

62
図書館本。ロックグループ『theビーズ』をモチーフにDVDと小説のコラボ。読む動機は『ゴドーを待ちながら』と何か関係があるのか?と思い…。短編ですらすら読める。伊坂作品にしては、いま一つと感じたがDVDを見たら感じ方が変わるかも。2020/02/05

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