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アフリカにょろり旅

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  • サイズ B6判/ページ数 281p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062138680
  • NDC分類 294.8
  • Cコード C0095

内容説明

世界で初めて、ニホンウナギの産卵場をほぼ特定した東京大学海洋研究所の「ウナギグループ」。このたび、研究員の著者に下った指令は、ウナギ全18種類中、唯一まだ採集されていない種「ラビアータ」を捕獲することだった。―ドイツや台湾の研究チームを出し抜くため、海洋研のターミネーターはアフリカへ。

目次

命がけの挑戦
モンキーベイ
水!汝、尊きものよ
シレ川のンコンガ
ムリバンジ!野良象
テテ回廊に地獄を見た!
カボラバサの嘘つき日本人
地獄からの生還
ロワーシレの消耗戦
懲りない男たちに女神は微笑む
待ちぼうけ地獄
旅はまだ続く!

著者等紹介

青山潤[アオヤマジュン]
1967年、横浜市生まれ。東京大学農学生命科学研究科、博士課程修了。その後、東京大学海洋研究所行動生態研究室に所属し、塚本勝巳教授の下で、助手としてウナギの研究に携わる。2006年には同研究室の手によって、日本のウナギの産卵場所がほぼ特定され、世界的な注目を集めた。現在も、研究の傍らエッセイなどの執筆活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スパイク

9
「ウナギな奴ら」のアフリカ大冒険。彼らが温室育ちだというなら、私たちはインキュベーターの中、シャーレで培養されてるようなもんです。最後は少し疲れたようだけど、苦しさをユーモアで切り抜けるあなたたち、相当タフです。海外って水や食事も大変だけど、トイレ事情がわれわれにはこたえますよね。下痢じゃなくて便秘に悩まされるってのがリアリティありました。便秘薬がわりに雑菌の入った生水を飲む?プラスマイナスゼロにしちゃおうって発想には爆笑。少し休んだら、象牙の塔から飛び出して次なる冒険の旅にでてください。2014/03/30

ジュースの素

8
表紙も題もマンガチックでいったいどう言う本?と思っていた。 何と実は大真面目な大変な本なのだった。 東大の海洋学研究所の教授と助手2人の ウナギ研究のすざましい冒険?の話だった。世界の18種のウナギの内、アフリカに生息すると言われるラビアータだけが未確保で、この本ではそれを探しにマラウイ・モザンビーク・ジンバブエの川や湖を探検するのだが、そこはアフリカ・・・ヒトも交通も宿舎も食べ物も悲惨すぎる環境。だが 文章が軽快で上手い。読むだけで本当に大変な旅で学者も苦労が要るんだと同情する。2017/05/08

南十字

4
アフリカのウナギを採集するためマラウイ、ザンビア、モザンピーク、ジンバブエの放浪記。 アフリカは色々と過酷だわ。2016/01/27

あきくま

4
食卓では馴染み深いがその生態は謎に包まれているウナギ。本書はそのウナギの謎を解明する研究者の冒険だ。全十八種類全てのウナギコンプリートまであと一つ。残るラビアータを追い求め、細菌、動物、虫、劣悪なトイレ、熱病、バス等と戦う様が読める。研究者は冒険者なのだと思う。まだ誰も知らない未知の世界を解き明かすのだから。彼らの活躍でウナギの謎は解明されつつある。今後私はウナギを食べる度、世界のどこかで冒険しているであろう人々に思いを馳せるのだろう。2010/06/11

sonomi

4
著者である東大海洋研の青山さんが、塚本教授、後輩の俊とウナギを求めて過酷なアフリカへ旅に出る。読んでいる間、アフリカの虫やトイレにぎゃーと叫んだり、俊とのかけ合いに大声出して笑ったり、かなり忙しかったです。私ならウナギひとつのためにこんなに頑張れない!と思う一方、「研究者」という何かひとつのことに全ての情熱を注ぎ続けてきた人々によって、今、私達が多くのことを知れるのだと思うと頭が下がる思いです。ところどころにあるアフリカの美しく広大な風景描写が好きだったし、文章も大変読みやすかったので次回作を期待したい!2009/05/09

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