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殺された側の論理―犯罪被害者遺族が望む「罰」と「権利」

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  • サイズ B6判/ページ数 279p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062138611
  • NDC分類 326.3
  • Cコード C0095

内容説明

記憶に生々しく残る殺人事件の数々、それらによって狂わされた被害者や遺族の人生…。「なぜ人を殺しても罪に問われないのか?」「なぜ被害者遺族は『知ること』が許されないのか?」「裁判はいったい誰のものなのか?」ある日突然、悲劇に襲われた人たちの心の叫びがここにある。

目次

第1章 愛する妻と娘の仇は自分がとる
第2章 父の無念を晴らすため私は闘い続ける―通り魔殺人・被害者遺族 大鞭孝孔さんの独白
第3章 息子のために阿修羅とならん
第4章 警察に「殺された」息子よ
第5章 殺された側に「時効」はない
第6章 「生きて償う」という「きれいごと」
第7章 犯罪被害者が求めている本当の支援

著者等紹介

藤井誠二[フジイセイジ]
1965年、愛知県生まれ。ノンフィクションライター。高校時代からさまざまな社会運動に参加したのち、週刊誌記者を経て現在に至る。当事者に伴走しながらの綿密な取材と調査をもとにした、社会矛盾をえぐるルポルタージュを信条とする。またTBSラジオ「BATTLE TALK RADIOアクセス」のレギュラーパーソナリティーを務めている。大学で「ノンフィクション論」や「インタビュー学」など独自の講義も行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Ted

6
凶悪犯に反省だの謝罪だの償いだのを求めること自体が無意味。そんな殊勝な心掛けができる連中など殆どいない。だからこそ国が死刑という制度で、被害者と遺族に代り「命を以て償わせる」のではないか。それがどうして「生きて償う」などという倒錯した論理になるのか?なぜ被害者の人権や遺族のケアよりも(お座なりでよい)加害者の「人権」ばかりが不当に尊重されるのか?それは刑事裁判が「被害者の救済」ではなく「加害者の更生」を軸に展開されているからだという。こんな欠陥だらけの司法制度では、凶悪犯にマトモな裁きなど下るわけがない。2010/08/04

さとまみ読書垢2(小説・その他専用)

5
修復的司法システムについては考えさせられた。2010/11/02

Humbaba

5
基本的に一人を殺しただけでは、それが明確な殺意を持って行ったとしても15年程度で出所する。無論、15年という時間は短なものでない。しかし、殺されてしまった人間は、その後の人生すべてを失ったのである。遺族にとっての哀しみや憤りは非常に深く、しかも2次被害を被る可能性も少なくない。2013/12/31

すうさん

3
猟奇殺人関連の本、それと同時に死刑関連の本も沢山読んだ。人間の闇の部分を知りたかったからだ。加害者の殺人者の心の闇は理解しえない部分が多いが、この本で書かれた犯罪被害者、遺族の気持ちは本当に同感できる。もしこれが自分の身に周りに起きていたらと思うとぞっとする。光市の母子殺害事件の本を読んだ時にも、同じような感情を持ったが、この国の片手落ちの法整備の実態やマスコミの被害者への配慮のなさがよくわかった。確かに冤罪事件は存在しているのだろうが、この本を読んだ後では、簡単に死刑廃止とは言えないと思った。2015/07/28

新橋九段

2
被害者家族側から書かれたルポなので偏るのは仕方がないとしても、これをもとに制度そのものを論じるのはかなり危険だろう。取材ノートで描かれた遺族の認識には基本的な誤りが多いし。2018/01/24

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