それでも脳は学習する

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  • サイズ B6判/ページ数 222p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062138598
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

内容説明

「高次脳機能障害」と共に暮らす日々の中で、脳は成長し続ける。「壊れた脳」で生きる日常を綴る問題作。

目次

はじめに―高次脳機能障害を生きる
脳が壊れた私の暮らし
失敗の傾向と対策
社会は私の敵?味方?
バリアリッチなバリアフリー
命をくれた家族、そして友人たち
白衣への思い、再び

著者等紹介

山田規畝子[ヤマダキクコ]
1964年、香川県高松市に生まれる。東京女子医科大学在学中に、一過性虚血発作と脳出血を起こす。「モヤモヤ病」の持病が発覚したが、後遺症もなく卒業。整形外科医として同大学附属病院勤務、郷里の大学病院勤務を経て結婚、三〇歳で長男を出産。三三歳で父親が院長を務めていた山田整形外科病院の院長になるが、三四歳で脳出血を再発、脳梗塞も併発し、手術後「高次脳機能障害」と診断される。外科医への復帰は断念し、リハビリ医としての研修を兼ねて愛媛県の伊予病院に勤務。三七歳で再び脳出血を起こし、巨大血腫を摘出。あらたな後遺症や薬の副作用に苦しみながらも、暮らしの中でのリハビリで快方に向かい、今治市の老人保健施設の施設長として社会復帰を果たす。その後、離婚。医師を休業して高松へ帰郷し、高次脳機能障害に関する原稿執筆や講演活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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飯田健雄

27
高次脳機能障害と認知症の違いが理解できた。OSが壊れたことを認識できない、認識できるかの違いかな。おおざっぱで申し訳ありません。2020/08/03

テンハル

5
【タイトル買い】「壊れた脳 生存する知」のその後です。日常動作のひとつひとつが、脳によるとても繊細な指令とコントロールによるものだとわかります。誰にでも起こりうる「高次脳機能障害」でも「自分とは関係ない話」としてしまい想像力が停止。できないことがあるけれど、脳が壊れたこと=自分が自分でなくなったわけではない。そんな目に見えにくい障がいを持つ相手を意識し「思いやる心」を常に持ち続けることは難しい。だから、せめて面と向かう相手だけでも、障がい者・健常者という区別なしで、優しくありたいと思う。2013/10/01

D21 レム

3
医師であり高次脳機能障害(『博士の愛した数式』の博士の状態に近い)を持つ筆者が、自身の状態について書いた本。不思議な感じの文章だったが、だんだん筆者の生活を積み上げていく姿や子供との関係や障害への考え方に目が開かれた思いに。基本は「生きているだけでいい」「生きてくれていてよかった」という思い。自分の物差しでなく、障害を持つ人の物差しを想像してみること。2011/09/23

かずかず

2
前作の力作ぶりからすると随分軽く読める。高次脳機能障害が障害者として認められないのは、国試でもでたけれど、保険もおりないことが多いとは!医療従事者で、この障害があり、本が書ける状態にあるー作者は乱暴な言葉でくくれば非常に貴重な方だとおもう。2012/09/21

michi

2
3度の脳内出血で、高次脳機能障害を負ったお医者さんのエッセイ。「人生は自分探し」だけれど、「自分は自分の脳の記憶の中にある」 小学生だった息子さんの「お母ちゃんは生きていてくれるだけでいい」という言葉にもハッとさせられる一冊でした。2007/08/02

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