一瞬の風になれ〈第2部〉ヨウイ

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  • サイズ B6判/ページ数 290p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062136051
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

何かに夢中だった、すべての人へ贈る青春小説

「最高だ」
――直線をかっとんでいく感覚。このスピードの爽快感。身体が飛ぶんだ……。

少しずつ陸上経験値を上げる新二と連。才能の残酷さ、勝負の厳しさに出会いながらも強烈に感じる、走ることの楽しさ。意味なんかない。でも走ることが、単純に、尊いのだ。
「そういうレースがあるよね。きっと誰にも。一生に一回……みたいな」
今年いちばんの陸上青春小説、第2巻!

第28回吉川英治文学新人賞受賞
2007年本屋大賞受賞



佐藤 多佳子[サトウ タカコ]
著・文・その他

内容説明

少しずつ陸上経験値を上げる新二と連。才能の残酷さ、勝負の厳しさに出会いながらも強烈に感じる、走ることの楽しさ。意味なんかない。でも走ることが、単純に、尊いのだ。今年いちばんの陸上青春小説、第2巻。

著者等紹介

佐藤多佳子[サトウタカコ]
1962年東京都生まれ。1989年、「サマータイム」で月刊MOE童話大賞を受賞しデビュー。『イグアナくんのおじゃまな毎日』で98年、産経児童出版文化賞、日本児童文学者協会賞、99年に路傍の石文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mariya926

115
実は私、あまり涙腺が緩くないのですが、先輩が引退する時はウルっときてしまいました。『風が強く吹いている』はとても面白く、もっと読みたかったのにあっさり終わってしまいましたが、この本は3冊もあるので読ませますね。主人公達が陸上もまた精神的にも成長していく姿を見せてくれます。私も小学生の時は陸上部でしたが、走り高跳でいつもの様に飛べていたら優勝だったのにとか…高校でも女子で短距離走が1位だったのでスプリントだったんじゃないかな?と、選ばなかったことの後悔が出てきましたが、今出来る事に目を向けることができました2018/05/30

エンブレムT

115
どんなに望んでも手が届かないモノがある。手に入れたとしても一瞬にして零れ落ちてしまうこともある。競技としてのスポーツは、爽快と同時に残酷だ。この巻は、一緒に時を重ねて頑張ってきた者同士の絆に胸が熱くなった。そして、ままならない出来事と想いに苦しくなった。副題は『ヨウイ』。応援の声のざわめき、その背後でじっと息を詰めているような静けさ。そんな試合シーンの臨場感そのままの読後感。2010/06/13

Makoto Yamamoto

95
第二部。 二部は高一から高二になった新二の視点で書かれている。 恋愛に、自分、チームの記録に懸命に頑張る。 健ちゃんの事故で大いに影響を受けるが、駅伝の場面ではチームに大きな力を与えられた様子。 最後の連とのやり取りがよかった。  それと、自分が若いころに短距離の走り方をみっちゃんに教えてもらったら、もっと速く走れていたかもしれない。。と思ってしまう。 次巻が楽しみ。2021/05/10

七色一味

83
も、読破。引き続き3巻目に突入~。真っ直ぐな、でもちょっとお互いヒネた高校陸部の人間模様が、一人称で綴られていく。淡い恋心とか、兄弟/ライバルとの葛藤とか、最後の部分での試練、とか。あぁ、青春だなぁ~と思える本です。2011/08/21

みのゆかパパ@ぼちぼち読んでます

82
前作で走る喜びに目覚めた主人公が、周囲とのかかわりあいのなかでさらに努力を重ね成長していく青春小説第2部。自らの可能性を信じられるものを見つけ、ひたむきに打ち込む姿が、飾らぬ言葉の端々からあふれ出し、何ともまぶしい。そんな前向きな姿勢が安心して物語を追わせてくれ、さくさく読ませてくれる。最後に訪れた試練は重かったが、これを乗り越え、競技者として人間としてどんな成長を遂げるのか。その先に訪れる一瞬に、主人公は何を見るのか。仲間たちとの関係、ほのかな恋心の行く末とあわせ、最終巻を手にするのが楽しみ。2011/05/26

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