内容説明
出産が命がけだった時代、死産の際に、苦しむ産婦を楽にし、母体を救う「回生術」をあみだした賀川玄悦の生涯。西洋医学がほとんど紹介されていない江戸中期に、世界に先駆けて胎児の正常位置を発見した賀川玄悦の偉業は、医学史の中で、燦然と輝いている。書下ろし長編小説。
著者等紹介
植松三十里[ウエマツミドリ]
静岡市出身。昭和52年、東京女子大学史学科卒業後、婦人画報社編集局入社。昭和55年に渡米し、7年暮らした後、建築都市デザイン事務所勤務を経て、建築関係のライターになり、現在に至る。平成14年、「まれびと奇談」で九州さが大衆文学賞佳作入選。平成15年、「桑港にて」で歴史文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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