出版社内容情報
選考会満場一致!講談社児童文学新人賞受賞。
新しいファンタジーの誕生!
3つの国を舞台に、運命に翻弄されつつも明るく誠実に生きる、落ちこぼれの巫女ソニンの物語、第1部。
講談社児童文学新人賞選考委員選評より
「落ちこぼれの巫女ソニンを通して語られるのは、周囲の評価に翻弄されながらも、与えられた環境の中で自分の最善を尽くそうと行動する、「明るいがんばり屋さん」のファンタジーだ。また同時に、がんばるソニンが周囲の人々の好感を引き寄せ、頼もしい人間関係を構築していく、人と人との関係性に豊かな可能性を与えたファンタジーでもある。」――選考委員・たつみや章
菅野 雪虫[スガノ ユキムシ]
著・文・その他
内容説明
生後まもなく、巫女に見こまれた天山につれていかれたソニンは、十二年間の修行の後、素質がないと里に帰される。家族との温かい生活に戻ったのもつかのま、今度は思いがけない役割をになってお城に召されるが…。三つの国を舞台に、運命に翻弄されつつも明るく誠実に生きる、落ちこぼれの巫女ソニンの物語、第一部。新しいファンタジーの誕生!講談社児童文学新人賞受賞。
著者等紹介
菅野雪虫[スガノユキムシ]
1969年福島県生まれ。2002年「橋の上の少年」で第36回北日本文学賞受賞。2005年「ソニンと燕になった王子」で第46回講談社児童文学新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
75
児童書。YA。韓流風ファンタジー。半島にある3つの国〈巨山(こざん)の国〉〈沙維(さい)の国〉〈江南(かんなむ)の国〉の話。沙維にある天山には12人の巫女いて夢見をして周囲の人々を救っていた。生まれてすぐに巫女として天山に入ったソニンは、12歳になっても才能が現れず、下界の家族のもとに帰された。縁あって沙維の第7王子の侍女として働きたじめたソニンは、3国の戦争をめぐる陰謀に巻き込まれる。▽ながらく積読だったが読んでよかった。小学校高学年~読みやすい。良本、おすすめしたい。2021/08/26
七色一味
40
読破。先月読んだ『チポロ』と同じ作者さんのデビュー作。ソニン、もうちょっと、後から出てくるアノ人くらいにはヒネてもいいんじゃないかと。こんなんで大丈夫かよ、というほど素直で、行く末が心配です。2018/08/03
ほたて
22
なんだかすごく新鮮でした。お伽噺の王子さまは姫を助けるものだけど、イウォル王子を助ける主人公。見込み違いと修行先から帰されてもやさぐれることのない主人公。とにかく無垢なソニン。これからどんな色に染まっていくんだろう。見たことはないんだけど、きっと韓国の歴史もののドラマってこんなふう?ハマってしまう気持ちがちょっとわかるかも。クワン王子にきゅん。2015/03/12
シェルティ
20
今年最初の読了本。年始で発熱して全然読めてなかった。ソニンという巫女を落第して下山した女の子の苦悩と活躍。黄金の燕てこういうことだったんだね。児童文学なのか、読みやすく展開もそんなに複雑にはしていない。まだ、1巻なので次にGO!2013/01/08
Haru
19
原井どっとさんと踊るらいぶらりあんさんのコメントから。児童文学なので随所に入る「~です・ます」に子供の頃を思い出しました。話の展開は子ども向けに淡々としていますが、それでいてさりげなく考えさせられるところもあり、楽しめました。「どこにいて幸福と思うか人それぞれ」や「運命に選ばれてしまった者」などソニンのお父さんが言う言葉はなかなか深い。2013/01/13