内容説明
シングルマザーとなって5年。室井佑月は「とにかく正直に」書きつづった。子への、親への、男性への、さまざまな愛の小説集。
著者等紹介
室井佑月[ムロイユズキ]
1970年青森県生まれ。ミス栃木、モデル、女優、レースクイーン、銀座のクラブホステスなどを経て、’97年「小説新潮」の「読者による『性の小説』」に入選。以後「小説現代」「小説すばる」などに作品を発表し、テレビ、ラジオ、シンポジウムなどでも活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あつひめ
26
室井さんの作品初読み。表紙の絵が好み。室井さんもシングルマザーなのでそのあたりの大変さや幸せの感じなんかがポツポツと書き加えられているのかなぁと想像する。物語的にはとってもブラック。痛いよ・・・と感じる部分すらある。セックス描写もかなりハッキリ。そうすることでさっぱりとその場面を通り過ぎるエロ過ぎない感じ・・・がする。帯に書かれた「とにかく正直に」の言葉が沁みる。シングルの自分が大黒柱にならなくちゃ的な心の負担や生きることへの希望やら・・・いろんなものが込められているのかもなぁ。2011/05/01
グリーンクローバー☘
12
コメンテーターとしか知らなかった室井佑月さん。ブラックで彼女らしい話だったけど、愛がある。彼女はシングルマザーだったかな?子どもへの愛がたくさん♡ もっと読んでみよう! にしてもこの本、あまり読まれてないなぁ。2018/03/03
やんやん
11
11編の短編。母の話でも真反対のお話が書いてあった。「おもろい夫婦」や「チコウ少年と呼ばれて」の展開か面白かった。「ママの神様」「僕らの世界は母ちゃんに含まれる」「小さなダイヤモンド、ふたつ」が好きでした。最後の話はこの後が怖すぎる。持ち直してくれてママの神様に繋がればいいが…。2015/11/16
zanta
10
テレビのコメンテーターとして出ている姿が、とぼけていて好きなので読んでみた。んだが、うーん。あまりにも主観がまさった書き方なので、ついていけないと感じてしまった。表題作は好き。2014/05/28
ちょん
6
初の室井作品。 おもしろかった。 いろんな母親の愛の形が見られた。 「チコウ少年と呼ばれて」がバカらしくて面白かった。 子供たちの力強さがわかった。 2010/02/28