明香ちゃんの心臓―検証 東京女子医大病院事件

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  • サイズ B6判/ページ数 303p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062133227
  • NDC分類 498.12
  • Cコード C0095

内容説明

日本一の病院で心臓手術を受けた、12歳の少女が死んだ。死因は隠蔽され、記録は改竄された。悲劇を繰り返さないために、渾身のノンフィクション、600枚。

目次

第1章 明香ちゃんが病院で死んだ
第2章 第5手術室で何が起きたのか
第3章 両親への報告はこうして行われた
第4章 屍を乗り越えて―東京女子医大附属日本心臓血圧研究所(心研)の戦後史
第5章 二医師の逮捕
第6章 病院が変わることを信じて

著者等紹介

鈴木敦秋[スズキノブアキ]
1963年、東京都生まれ。明治大学を卒業後、商社勤務を経て、90年、読売新聞社に入社。94年から社会部に勤務し、遊軍記者として長く医療取材に関わる。2004年からは社会保障部、06年からは医療情報部に籍を置き、医療担当に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遥かなる想い

154
第29回(2007年)講談社ノンフィクション賞。 東京女子医大 心研で起きた医療事故の真実に 取り組んだ渾身のノンフィクションである。 第5手術室で一体何が起きたのか?そして 大学側は何を隠蔽しようとしたのか? 病院内の生々しいやり取りが、今に蘇る。 医療に携わる医師たちと、 明香ちゃんの父母の苦悩が 心に痛い、そんな本だった。2018/11/17

おいしゃん

26
ノンフィクション賞作品。プライドを持って治療にあたる医師たちと、任せるしかなく歯痒さを持つ家族の溝をどう埋めるか、というのがテーマか。著者は最後まで、あくまでフラットな立場で両者を描き切っており、優れたノンフィクションだった。2021/11/21

zoe

21
重い。後書きでは、悲劇を乗り越えてとして、様々の事故を簡単に取り上げています。2018/12/06

akia akira

3
医療に、「絶対」は存在しない。それでも、患者家族は成功率99%の手術なら絶対、成功すると思ってしまう。インフォームドコンセントなど、当時の実情を知ることで、現代の医療に生かされている部分を感じとることができた。2019/12/02

2
古本屋でふと目につき。女子医といえば、昨今もまた話題になっていませんでしたっけ。選ばれし者だけが成功し、人の命を握っている、高度医療の世界の難しさを垣間見ます。特殊だということは分かるけれど、誠実さだけは保ってほしい。2014/08/02

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