出版社内容情報
会社を辞め、フリープロデューサーとなった喜一。訪れる依頼人は凋落したIT社長、やりての銀行マン、ひきこもり・・・・・・。挫折の向こうに希望が見える感動巨編。
内容説明
投げやりに始めたプロデュース業で、さまざまな同世代の依頼人に出会い変身する吉松喜一、40歳。生きることの困難と、その先の希望を見つめた感動作。
著者等紹介
石田衣良[イシダイラ]
1960年東京生まれ。成蹊大学卒業。97年『池袋ウエストゲートパーク』でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。03年『4TEEN』で第一二九回直木賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ブルームーン
35
40歳の男性達のそれぞれの紆余曲折。人生の折り返し地点にいるからこそわかる事がたくさん書いてあって、女性でも共感できる。話はちょっと出来過ぎ感はあるけど、40歳で夢見たっていいんじゃないかな。2014/10/27
aax74370
29
★★★☆☆ IWGP中年バージョン でしたwww 同年代の話なんで、期待して読み始めたんですが ちょっと都合良すぎる展開 と お涙頂戴の展開 に んんーーという感じでした。。。但し、読み易くて映画やドラマを観てるような感覚は、流石 石田作品 という感じでした♪ 2014/09/24
ねなにょ
27
スルスルと読みやすく「不安や落胆もあるだろうけど、40代からも、そんなに悪いことばかりじゃないんだよ」と、希望が持てるというか、それなりに共感できたりする部分もちょこちょこあったけれど、全体的に上手くことが運び過ぎている感じも。最後の『日比谷オールスターズ』が書きたかったのでしょう。ここは、やっぱり、ちょっと出来過ぎかな~。2017/12/27
なっちゃん
21
再々出発した仕事がうまくいかない、広告マンの起死回生の物語。作中の広告マン、どこかであった(作品で)気がする。山本幸久さんかな~!?垣根さんかな~!?(笑)主人公同様、「四十代は、中途半端」っていうのは、よく感じる。それに、不惑の四十と言うが、私も四十過ぎてから「惑」だらけ。主人公のように、キラッキラのひと時、作らねば。 最後の一番いいとこ、急ぎすぎ感がちょっと残念。2013/04/07
こだま
17
プロデュース業を営む喜一が関わった40歳の男たちの物語。銀行員で勤めていて人生の勝ち組のように思える人も、フリーターで何も考えていないように見える人も皆それぞれ悩みを抱えていて、いくつになっても人間は悩むのだなと思った。悩みがあるからこそ人間なんだと感じた。暗めのムードが漂う作品だが読後は爽やかだった。2015/12/30