すらすら読める枕草子

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  • サイズ B6判/ページ数 286p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062131186
  • NDC分類 914.3
  • Cコード C0095

出版社内容情報

「春はあけぼの」だけが『枕草子』ではない 男と女のエチケット、人づきあいのマナー、感動を呼ぶ折々の記に再構成。現代にも十分に通用し、現代人も共感するエッセイを、わかりやすい現代語訳と解説で紹介

山口 仲美[ヤマグチ ナカミ]
著・文・その他

内容説明

忍ぶ仲のマナー、人としてのエチケット、他を思いやり、感動する心。現代にも共通する大切なことは、みな、清少納言が書き留めていた。

目次

1 男と女のエチケット(こういう男はかっこいい;ダメな男;こういう女はステキ;こういう女は見苦しい;男と女はこうありたい;こういう男と女はみっともない)
2 人としてのマナー(こういう人は許せない;こういう人はいいわね;失礼な言葉遣いをしないで;まあ、許容範囲ね)
3 感じる心(なんてステキな光景なの!;もう、がっかりよ;まあ、うれしい;ああ、じれったい;ドキッとしちゃう)

著者等紹介

山口仲美[ヤマグチナカミ]
1943年静岡県に生まれる。お茶の水女子大学卒業。東京大学大学院修士課程修了。文学博士。明治大学国際日本学部教授。第3回日本古典文学会賞、第12回金田一京助博士記念賞、2007年日本エッセイスト・クラブ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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itokake

17
「自分こそはなどと思いあがって、得意顔でいる人をまんまと騙すことができたときは うっしししよ。」この和訳の妙!清少納言が現代を生きているみたい。平安時代のエッセイ、枕草子はこういう男はいい、こういうのはダメと好き嫌いが明確。これはエチケット集として読める。平安時代の空気に浸った楽しい読書だった。蚊の羽音を当時は「かあ」と聞いていて、「蚊が小さな声で情けなさそうに蚊(かあ)と 名乗って顔のあたりを飛び回るのって憎らしい」名乗る蚊なら許す。人の庭に生えている草木を抜いていくのにイラつく清少納言。なんて現代的。2022/12/21

葵衣

13
「こういう男はかっこいい」「男と女はこうありたい」「こういう人は許せない」「なんてステキな光景なの!」「まあ、うれしい」など、枕草子をいくつかのテーマから見て分かりやすく説明してくれる一冊。各テーマごとに、原文の一部分とその現代語訳、そして当時の風習や文化を踏まえて清少納言の心情について書かれた解説があり、枕草子の内容がぐっと身近なものに感じられた。2016/12/02

perLod(ピリオド)🇷🇺🇨🇳🇮🇷🇿🇦🇵🇸🇾🇪🇸🇾🇱🇧🇨🇺

8
2008年刊。300篇中40篇を抜粋し、上段に原文、下段に現代語訳、その後に注釈や解説という体裁で文字も大きく広くお勧め出来る。これまで日本の古典は大体読破しつつもかな文字文学は苦手で後まわしてしてきた。読友さんの感想を見て無理をせずにこれから読んでみた。やはり文章のうまさ、読者が作者の体験を追体験できる文章だった。中々注釈なしには情景を思い浮かべられないが、それでも。 とはいえ清少納言はあまりお近づきになりたくないタイプ。→2023/12/14

クサバナリスト

6
NHK『100分de名著』の今月の名著は『枕草子』。解説者として本作品著者の山口仲美氏出演中。本作の解説も面白いが、TVでの山口氏の解説・語り口も面白い。学校での古文解釈授業と違ってこういう楽しみ方もあるのかと、『枕草子』が現代まで読み続けられてきたその理由がわかってくる。2014/10/15

mondo

5
清少納言は平安時代のインスタ女子的な立ち位置だったことを現代語訳を読んで初めて知った。「私、他の皆さんが気が付かないこんなところがエモいと思うの」「こんな感受性豊かな私って素敵じゃない?」といった文章の連続で、これがもしブログだったら正直読まないと思う。現代の人気インスタグラマーも1000年後は「日本3大ハッシュタグ」とでも持て囃されているのだろうか。2020/10/11

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