藁の楯

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  • サイズ B6判/ページ数 281p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062126403
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

「この男なら殺せる」―犯罪に心が麻痺した日本人に与えられた、公然と人を殺す「動機」。リストラ、倒産、年間自殺者三万人。追いつめられた人間が日本中に溢れている。喰えないヤクザ十万人。急増する外国人犯罪。凶悪化する少年犯罪。我が子を虐待死させる親たち。そして果てしなく続く警察官犯罪―全ての殺意が一人の男に向けられたとき、五人の警察官の孤独な戦いが始まった!心の暗部を揺さぶり、良心を持つことの意味を問う、警察小説の枠を超えた緊迫のエンターテインメント。

著者等紹介

木内一裕[キウチカズヒロ]
1960年、福岡生まれ
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ツン

111
これだけ面白い小説が書けるのだから、マンガがおもしろかったはずですね。。木内一裕さん本人がマンガ家だったのは知っていたのだけど、お兄さんは代紋TAKE2などの漫画原作者の木内一雅さん。。すごい兄弟2018/12/25

ユザキ部長

109
言ってる事は正しい。だが根本的に間違っている。価値観も法も秩序も全てが矛盾。復讐による殺人を法律ではなく慣習で認めてしまう世の中になったらどうなるか?日本、いや世界中のあらゆる人間が敵になり、自分以外全てに銃を向けなければならない。恐ろしくシンプルかつスピーディーに叩きつける作品だ。2017/10/07

とも

53
★★☆なんともつまらない。いいところをあえて言えば、読みやすくスピード感があることくらいか。2014/06/11

あやさくら

43
木内さんのデビュー作品。少女殺しの犯人「清丸」。遺族が10億円の懸賞金をかけ公共の広告に清丸の殺人依頼を載せた。その清丸を護送する過程の物語だがやはり血の気の多い事。このスピード感はさすが木内さんの作品。SPの主人公「銘苅」の心情が変化するところ、犯人が人の子だったのかとちょっと騙されかけた私もバカでした。最後は…やるせない気持ちに…。2021/02/22

Kumiko

34
ああ、モヤッとする。半ばまではスピードに乗って面白く読んでいたが、この小説をB級(失礼)エンタメとして読めばいいのか、ロクヨン寄りのお堅いお仕事矜持小説として読めばいいのか、結局最後まで読み手(私だ)のスタンスが掴めなかったせい。それにしても、時折り差し込まれる清丸の惨行、同じ年頃の娘を持つ親としては読むのが辛かった。あの鬼畜生の肩を少しでも持たせたいなら、例えば育った境遇に問題が…とか、実は本星じゃなかったとか、それなりの理由付けが欲しいところ。トラックのおじさんのシーンは良かったな。いい事言ってた。2017/02/26

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