出版社内容情報
「これを書き終えるまでは死なない、死ねない」
だが、最終回を残して、心血を注いだ連載は絶筆となった。読売社会部エース記者として名を馳せ、独立後は『不当逮捕』『誘拐』などの名作を生んだ孤高のジャーナリストは、2004年12月4日、この世を去った。
悲壮感というやつは嫌いなので、ごく軽く読み流していただきたいが、私はこの連載を書き続けるだけのために生きているようなものである。だから、書き終えるまでは生きていたい。正直なところ、寿命が尽きる時期と連載の終結時を両天秤にかけながら、日を送っているのである。――<第8部 渾身の「黄色い血」キャンペーンより>
両足切断、右眼失明、肝ガン、大腸ガン……病魔と闘いながら、「精神の自由」「人が人として誇り高く生きること」を希求し、現代人の心の荒廃を批判し続けた魂の叫びがここにある。
本田 靖春[ホンダ ヤスハル]
著・文・その他
内容説明
読売社会部エース記者として名を馳せ、独立後『不当逮捕』『誘拐』などの名作を生んだ孤高のジャーナリストは、2004年12月4日、この世を去った。両足切断、右眼失明、肝ガン、大腸ガン…病魔と闘いながら、「精神の自由」「人が人として誇り高く生きること」を希求し、現代人の心の荒廃を批判し続けた魂の叫びがここにある。
目次
由緒正しい貧乏人
植民地朝鮮、支配者の子として
戦後民主主義、光輝く
新聞記者への道
社会部配属、そして暗転
溌剌たる警察回り、そして遊軍
社会部が社会部であった時代
渾身の「黄色い血」キャンペーン
病床で飽食日本を斬る
正力コーナーへの嫌悪〔ほか〕
著者等紹介
本田靖春[ホンダヤスハル]
1933年3月21日、旧朝鮮、京城に生まれる。早稲田大学政治経済学部新聞学科を卒業し、55年、読売新聞社に入社。社会部記者、ニューヨーク特派員などとして活躍。特に、精力を傾けた連載「『黄色い血』追放キャンペーン」では、日本の献血制度確立に多大な貢献を果たす。71年に退社し、フリーのノンフィクション作家となる。84年、先輩記者・立松和博氏の挫折を描いた『不当逮捕』で講談社ノンフィクション賞を受賞。2004年12月4日午後2時49分、多臓器不全のため死去。享年71
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感想・レビュー
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Miyoshi Hirotaka
mustache
今庄和恵@マチカドホケン室/コネクトロン
takomi69
かれーらいす