梶山静六―死に顔に笑みをたたえて

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  • サイズ B6判/ページ数 585p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062125925
  • NDC分類 312.1
  • Cコード C0095

内容説明

田中角栄、中曽根康弘、宮沢喜一、金丸信、竹下登、小沢一郎、橋本龍太郎、小渕恵三、野中広務…実力者たちの謀略と愛憎の渦の中を、自民党最後の闘将はどう生き抜いたのかいま初めて明かされる「大乱世の男」の栄光と蹉跌。

目次

第1章 栄光と蹉跌―田中角栄につかまれた前髪
第2章 一将功成りて―田中軍団の亀裂
第3章 策士の本領―創政会結成
第4章 小沢との溝、深まる―竹下政権崩壊
第5章 両雄並び立たず―揺らぐ竹下派支配
第6章 「背骨」は戦争体験―固定観念を捨てて
第7章 苦悩の首相、幹事長―独り舞う宮沢
第8章 権謀術数の極致―「自社さ」の人間ドラマ
第9章 激情と冷徹―官房長官、君臨す
第10章 男子の本懐―「総裁選」に散る

著者等紹介

田崎史郎[タザキシロウ]
1950年6月22日、福井県坂井郡三国町生まれ。中央大学法学部法律学科卒業。73年4月、時事通信社入社。経済部、浦和支局を経て79年から政治部。82年4月から田中派を担当。以来、田中派、竹下派、橋本派を中心に取材。政治部次長、編集委員などを経て時事通信社解説委員
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感想・レビュー

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ゆきまさくん

3
田中派を担当して以来、それに連なる経世会、平成研を見てきた田崎史郎氏による書。金丸信元経世会会長をして「大乱世の梶山」と言わしめた梶山静六元官房長官を描く政治史。田中派入りから、総裁選に出馬した頃までを描いている。何か一つタイミングやチャンスがずれていれば、経世会は分裂せずに済んだと言う。歴史とはたった一つ歯車がかみ合わないだけで、全く違った結果になるが、分裂の双方側の中心にいたのが梶山、小沢一郎両議員だったという。それにしても梶山元官房長官は、昔ながらではあるが、つくづく魅力的な人だったんだなと感じる。2020/06/07

ホリエンテス

1
昭和末期から平成初期の政治史と共に書かれていて面白い。 ライバルもあった小沢、小渕、野中とともに喧々諤々市つつ進んでいった政治。あの頃は国際政治よりも国内政治の方に重きがあったように感じるが、それは国際化という時代がそうさせたのか。2020/07/16

わび

1
田崎史郎の手による梶山静六の評伝。梶山が政治の中心にあった80年代半ばから90年代にかけての政局を分かりやすく説明すると共に、主題である梶山を魅力的な人物として描いている。梶山に対する高評価については、著者の思い入れを割り引く必要はあるが、派閥の衰退を見切った勘や金融危機への提言など政治家としての鋭さは際立っている。また、小沢や橋本ら他の主要人物に対する著者の観察眼は一歩引いた分だけかなり説得力がある。2019/03/24

トシヤマグチ

1
90年代有数の大物政治家、梶山静六の評伝。著者は梶山担当の新聞記者、田崎史郎。自分が今まで読んだ評伝では一番の傑作。2011/07/16

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