内容説明
権力闘争にあけくれ、再編の波に乗り遅れた協立銀行。トップ・バンクの自負が揺らぎかけたとき、経営陣はなりふり構わず堤携相手を探し始め、すでに進行していた中位行同士の「統合プラン」に強引に割り込んでいく。エゴ、野心、歪んだプライド。そして保身。三行の銀行マンたちが牙を剥きだすなか、特命を受けた広報部長・竹中の必死の工作が始まる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Keita Yamazaki
2
ついに合併へ動き出した協銀。行内のみならず他行との折衝もしなければならない主人公、しかも本職は広報部長。協銀の組織自体も結構ぐだぐだしてきた。永井が本体にいればもっと上手くいきそうなのにと思う。巻末ではいよいよ主人公の味方が辻、塚本くらいしかいなくなってきた。合併の行方が気になる2014/02/14
よしたけ
1
前シリーズでの血みどろの権力闘争の末、生まれた棚ぼた頭取下での銀行間の合従連衡を描く。名前こそ違えど他3メガも触れられており、本作が描くのは架空の4番目のメガ誕生への道程。棚ぼた頭取は当初うまくやっているように見えたが、後半になるに連れて欲が出てきて他行との足並みを乱し始める。前作から続いて主人公の不倫は続くが、相手は部下から留学生へと立場を変えており、本編へのつながりも薄くなっている事から必要性を感じない。前作までと比べ、棚ぼた頭取以下キャラクターの薄さが否めないが、合併という新テーマに惹きつけられた。2020/05/28
半べえ (やればできる子)
0
★★★★★2013/08/20