家で看取るということ―末期がん患者をケアする在宅ホスピスの真実

電子版価格
¥1,320
  • 電書あり

家で看取るということ―末期がん患者をケアする在宅ホスピスの真実

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 245p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062125109
  • NDC分類 494.5
  • Cコード C0047

内容説明

本書は死について学ぶ書です。死が間近に迫った状況で人はどのような経過をたどるのか、どのようにケアをすればよいのか、具体的な方法を記しました。病院死が当たり前になった現代、病院のなかで医療者の手による死の看取りがおこなわれています。死の看取りを医療者の手から自分たちの手に戻すためにもこの書は役立つでしょう。

目次

第1部 病院で死ぬこと、家で死ぬこと(治す医療から、癒す医療への転換;在宅でおこなわれる「癒す医療」;最期を自宅で過ごすことの意味;在宅に切り替えるには ほか)
第2部 家族が知っておきたい看取りの知識(家でもできる症状コントロール;家族にできる日常のケア;別れのとき;不安と疑問に答える)

著者等紹介

川越厚[カワゴエコウ]
1947年山口県生まれ。1973年東京大学医学部卒業。茨城県立中央病院産婦人科医長、東京大学講師、白十字診療所在宅ホスピス部長、賛育会病院長を歴任。2000年6月、在宅ケア支援グループ「パリアン」を設立、代表。ホームケアクリニック川越院長。在宅ホスピス協会顧問、聖マリアンナ医科大学客員教授、帝京大学非常勤講師

川越博美[カワゴエヒロミ]
1948年広島県生まれ。1971年聖路加看護大学卒業。広島女学院大学助手を経て、茨城県友部町社会福祉協議会ボランティアコーディネータとして活動。その後、白十字診療所にて訪問看護を実践し、訪問看護制度創設と同時に白十字訪問看護ステーション所長となる。聖路加看護大学看護実践開発研究センター教授。在宅ホスピス協会会長・全国訪問看護事業協会理事
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マリリン

42
「人はこうやって死ぬんだよ、わかったかい」...中学2年生の作文の冒頭に書かれた言葉は彼女の祖母の担当医である著者川越医師が語りかけた言葉。数ページにわたり引用された作文から死と向き合い生と向き合った心の変遷が伝わってくる。本書では学校では教えてくれない“死”を学ぶ機会を与えてくれる。病院での最後を望む声が多いのは意外だが、根底にあるのは不安。後半にある「別れのとき」では別れが近づいたサインや亡くなったことを知らせるサインが淡々と書かれている。不思議と人間も生物なのだと諦念にも似た穏やかな気持ちになる。2021/05/07

HH

3
とても具体的で分かりやすい内容でした。やっぱり在宅いいですね。子育て落ち着いて看護師復職したら、また訪問看護に戻りたいと改めて思いました。2015/02/18

えむ

1
著者は医師と看護師の御夫婦で、現に在宅ホスピスケアを行った患者とその家族の様々な事例も書いてあり、在宅ホスピスケアへの心の持ちようや家族にできる事、告知について等とても勉強になった。特に文中で紹介されている中学生の作文「祖母との最期の時間の中で」にはとても胸を打たれ、すぐに再度読み返す位でした。死を学んでおけば、いざ直面した時に恐くなくなるかもしれません。2015/10/07

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/1711172
  • ご注意事項