結婚帝国 女の岐れ道

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  • サイズ B6判/ページ数 289p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062124133
  • NDC分類 367.4
  • Cコード C0095

内容説明

結婚か、非婚か、「30代・女」の瀬戸際の攻防。去るも地獄、残るも地獄の女の「現実」を気鋭の社会学者とカウンセラーが徹底的に解剖する。

目次

第1章 性規範と性行動のギャップを生きる三十代
第2章 「かけがえのなさ」の解体と純愛願望
第3章 「愛はなくてもセックスできる」は常識なのに
第4章 男の「愛」とセクシュアリティ
第5章 去勢しないかぎり、暴力は続くのか
第6章 結婚難民よ、どこへ行く
第7章 「カウンセラー無用論」を俎上にのせる
第8章 人は、社会的存在でなければならないのか

著者等紹介

上野千鶴子[ウエノチズコ]
1948年、富山県に生まれる。社会学者、東京大学大学院人文社会系研究科教授。京都大学大学院博士課程修了。フェミニズムの旗手として、論壇で鮮やかな論説を展開する一方、処女作『セクシィ・ギャルの大研究』(光文社、1982年)の上梓以来、セクシュアリティ、労働、介護、教育、文学などの分野で、ジェンダーの視点から研究を続けている。著書には、『近代家族の成立と終焉』(岩波書店、サントリー学芸賞受賞)などがある

信田さよ子[ノブタサヨコ]
1946年、岐阜県に生まれる。臨床心理士、原宿カウンセリングセンター所長。お茶の水女子大学大学院修士課程修了。駒木野病院勤務、嗜癖問題臨床研究所付属原宿相談室室長を経て、1995年、原宿カウンセリングセンターを設立。アルコール依存症、摂食障害、夫から妻への暴力、子ども虐待に悩む人たちやその家族のカウンセリングを行っている
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かおりんご

50
読み友さんたちに触発されて手にした。うーん、難しい問題。さてさて、どうしますかね。とりあえず手を打って結婚するか、シングルライフを極めるか。所詮人間死ぬときは一人だもの。なんて思ったり。それにしても、教育書で目にする信田さんの対談だとは。意外や意外。2014/12/29

ネギっ子gen

49
女の「現実(いま)」を、気鋭の社会学者とカウンセラーが徹底解剖。【この唆られる小題】10代の子を持つ親のセクシュアリティ/女であることの存在証明/総合職の娘は「女の顔をした息子」/「かけがえのない関係」という対幻想/「わたしでなければ」という自己中心の世界/支配と慈しみは裏表の関係/所有を愛と取り違える女/「孤独」はすがすがしいもの/「自己実現」という幻想/「自立」に替わる表現を/20代「自縄自縛」30代「自業自得」40代「墓穴を掘る」/「かわいいおばあちゃん」イデオロギー/「意地介護」の犠牲者たち ⇒ 2023/05/02

どんぐり

48
男性をぼろ糞に貶しながら、結婚する女、結婚しない女、親に寄生する女、と現代を生きる女性の生き方の深層をさぐる千鶴子とさよ子の対談集。「結婚はやはりプライドのゲームですから、ピア(同輩集団)の中で結婚年齢が遅れれば遅れるほど、夫に対する要求水準が高くなっていく。『あんなところで手を打ったか』とピアに言われることが一番屈辱になる。それは男も女も同じです。今、結婚相手をどうやって選ぶかというと、ピアに対する誇示効果が大きい」と。相変わらず上野千鶴子は鋭く突いてくる。周りにもそんな人がいたな。2014/12/16

ふみ

42
まず前半までの感想。何故、結婚願望はなくならないか?と上野は繰り返すが、簡単じゃん。好きな人を所有したいから。むしろ、問題はこの国の貧富の差が日に日に開いていくことじゃないのか?若くして子供を生んだ30代は、パートで家計を支えつつ家事育児を一人でこなす。高収入を維持しつつ結婚した30代は家事育児をアウトソーシングする。 で、自分は、今の仕事を続けつつ家庭を築くなんて到底ムリ!かつ、薄給。収入家事育児を完全にシェアし、かつ私だけを愛してくれる王子さま 覚悟があるなら出て来やがれ(笑)2014/12/04

りり

6
上野千鶴子、信田さよ子、いいたい放題対談本。いや~コレ女性にはきっついこと言ってますよね。実は私は出産願望があっても結婚願望がなかった人なので、(でも結婚しないとまずいよねー世間体的にはと思っていた)まあ身も蓋もなく言えばこんなもんでしょ、と納得した次第です。加えて今では自分探しとかくそくらえと思ってるクチだったりする。(でも小心者なのでそんなことぜーったい言わないけれど‥)2014/12/24

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