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最後の言葉―戦場に遺された二十四万字の届かなかった手紙

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  • サイズ B6判/ページ数 277p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062122122
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

内容説明

妻に、子どもに、恋人に宛てた愛の手記―。六十年の時を越えて、日本軍将兵の膨大な言葉が発見された。NHKハイビジョンスペシャル『最後の言葉~作家・重松清が見つめた戦争~』で話題を呼んだ、感動ドキュメンタリー。

目次

序章 二〇〇二年夏の出会い
第1章 「わが妻、シズエへ」―サイパン島で戦死した海軍将校が家族に遺したメッセージ
第2章 「節子の肌、恋し」―飢餓と疫病のガダルカナル島から恋人を想う
第3章 「雨宿り虫も一緒で椰子の蔭」―ニューギニアにユーモラスな詩人がいた
第4章 「戦争は、悲しい」―死にたくないとソロモン戦線で念じ続けた二十三歳の無念
終章 次の世代に伝えたい

著者等紹介

重松清[シゲマツキヨシ]
作家。1963年、岡山県生まれ。早稲田大学卒。出版社勤務を経てフリーライターに。91年『ビフォア・ラン』で作家デビュー。99年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、『エイジ』で山本周五郎賞、2001年『ビタミンF』で直木賞を受賞

渡辺考[ワタナベコウ]
テレビディレクター。1966年、東京都生まれ。早稲田大学卒。90年、NHKに入局。甲府放送局、衛星ハイビジョン局、番組制作局を経て、2003年8月より福岡放送局に勤務し、現在に至る。95年8月から2年間、青年海外協力隊員としてミクロネシア連邦ヤップ州政府放送局に勤務した経験を持つ
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かおりんご

35
この本、依然読んだことがある気がします。戦場で見つかった遺品は、アメリカやオーストラリアに保管されています。中でも、日記のたぐいは翻訳され、日本人の戦争感特性を調べるために利用されたそうです。その手紙が、戦後60年たち、遺族の元へ届きました。元々はNHKのドキュメンタリー番組で、それを文章化したのがこの一冊。映像で見たら、もっと遺族の気持ちや戦場でなくなった方の気持ちに寄り添えたかも?戦争を知るきっかけにいいかな?2014/03/03

コージー

9
僕らには戦争は知識でしか知らない、わからない話ではあるが、それでも人の最期の想いになんども目頭が熱くなった。私は私の人生を私らしく生きたいと、改めて思った。2012/05/20

むろむろ

4
【図書館】以前読んで、テレビ番組でもあることを知り、みたいと思っていたら、先日見ることができました。生きた言葉の持つ力はとても強いなと思いました。2014/08/19

がんこちゃん

4
NHKハイビジョンスペシャル「作家 重松清が見つめた戦争」で軸となった届かなかった「言葉」たち。すべての人が人生を翻弄された。そしてこの世界で今もなお。悲しく、優しく、恐ろしく、あたたかい。涙がとまりません。戦後68年、この一冊に出会えてよかった。心から。2013/08/08

かみつれ

2
戦時中に書かれた手紙の中に、多くの家族や恋人の物語が詰まっている。日本人と戦争の時代。やるせなさが残る。手紙には、戦争を身近なものとして引き寄せる力がある。2004年発刊、それから7年。戦争を直に語る人がいなくなっていく今こそ、手紙の力はますます大きいと思う。2021/03/04

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