内容説明
大臣、役人、議員、銀行―万人がなりふり構わず「利」に走るようになることは時代の末期状態症候群である。「幕末」はしぶとくよみがえった。近代日本135年がはるかな過去に埋めてきたと信じていた歳月が今、回帰する。大好評『幕末気分』に続く傑作歴史評論。
目次
足利木像梟首事件
源氏物語の幕末
三田の薩摩屋敷
幕末不戦派軍記
兵庫港のマルクス商会
赤房のラッパ
戊辰のショウ・ザ・フラッグ
著者等紹介
野口武彦[ノグチタケヒコ]
1937年東京生まれ。早稲田大学文学部卒業。東京大学大学院博士課程中退。神戸大学文学部教授を経て著述業。日本文学・日本思想史専攻
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