あやめ横丁の人々

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  • サイズ B6判/ページ数 342p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062117838
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

危機一髪、慎之介が逃げ込んだこの町は、何やら訳ありばかり。髪結い床も一膳めし屋も、謎を抱えているようだった…。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さなごん

30
訳ありの人ばかりの横丁に匿われた若様。この人もこんな簡単に人を切ってきまうのね。でも、横丁にいる間にいろいろ学んでオトナになったのかな?ラストは寂しい。切なかった2015/12/07

星落秋風五丈原

16
「手前ェ、誰を殺った」 あどけない少年に、いきなりこんな事を聞かれたら、慎之介でなくても どきりとする。 ましてや慎之介は、結婚相手・七緒の恋人を、成り行きで斬ってしまい、 自害した七緒の実家から追われている、つまり、曰く付きの身。 (何で、あの少年が、俺の行状を知っている? あやめ横丁は一体どんな所なんだ?) そりゃあ、慌てもするだろうさ。 少年が、一ケ所だけ言葉を変えて言ったなら、 慎之介の二つの疑問はすぐに解けただろうに。2004/01/12

シュラフ

15
宇江佐真理さんお得意の横丁の人情話もの、そこでは貧しい人々が肩を寄せ合って・・・という展開と思っていたのだが、たんなる横丁の物語ではなくしっかりとした仕掛けがしてある。"あやめ横丁"、ふつうに読めば誰しもが花のあやめを思い浮かべる筈であるのだが、実はこのあやめとは"殺(あや)める"を指すとは・・・読みすすめるうちにおどろおどろしい展開に思わず引き込まれる。救いようのない話ばかりに山本周五郎の『季節のない街』を少し思い浮かべる。それにしてもさすがは宇江佐真理さん。読み応えは二重丸である。2014/08/02

コージー

14
全体的に重苦しい雰囲気が流れていて、暗い気分になった。慎之介があやめ横丁にいた短い間で成長出来てよかったと思う。2017/04/10

コマツ

12
【図書館】初・宇江佐さんでしたが、とても楽しく読ませていただきました。人を殺めたとは言っても旗本の若様で世間ずれしていない慎之介と、おキャンな伊呂波や、横丁の人々とのやりとりが楽しかった。手習い所の子供たちとのやりとりは、その場のにぎやかな声が聞こえてくるようでほのぼのとさせられました。しかし田島殿は…ううぅ。幸せな結末ばかりではないところがいいんでしょうね。しかし…やはり…単純でいいからみんな幸せな結末がいいなぁなどと思ってしまいました。2012/03/25

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