権現の踊り子

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  • サイズ B6判/ページ数 203p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062117609
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

川端康成文学賞受賞の表題作を含む、著者初の短篇集。

著者等紹介

町田康[マチダコウ]
1962年大阪府生まれ。作家、歌手、詩人として活躍。96年に発表した処女小説『くっすん大黒』でドゥマゴ文学賞、野間文芸新人賞、00年『きれぎれ』で芥川賞、01年『土間の四十八滝』で萩原朔太郎賞、02年「権現の踊り子」で川端康成文学賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tototousenn@超多忙につき、読書冬眠中。

90
☆3.0 『逆水戸』テレビの時代劇“水戸黄門”であれば、 悪政を行なう大名や代官を懲らしめるのであるが この町田バージョンでは、何も悪いことをしていない役人に立ち向かい 逆にやられてしまうというパロディ。 この『逆水戸』を含む6篇の町田ワールド短篇を収録。 2021/02/14

さっとる◎

39
全部爆発させておほほとか言ってみたら色んなことかどうにかなるような気がしてきた。どいつもこいつも最低だ。もうちょっとなんていうのかな、通常な感じで生きられないのかな。いちいち工夫してんじゃねーよ。価値あるさざれ石ってなんだよ。胸に詰まる敗北のメロディーとかやめてくれないかな。それに何やらひどくひどい躍りが頭から離れない。恥そのもの集めてダメな頭で色々振り絞って何かがどうにかなるわけないじゃん。でも私も自業自得の借金まみれとか人をふくみ笑う阿呆どもとかそいつらを守りたくないって思ってああこのダメさが愛しい。2018/02/26

更夜

9
普通、新しい作家に出会うとお気に入りが増えた、位なのですが、「町田康という深い暗い終わりのない洞窟の入り口を開けてしまった」という印象をひしひしと感じます。時々、そういう事があるんですね。この短篇集は川端康成賞を受賞したりしていますが、「鶴の壺」「矢細君のストーン」「工夫の減さん」名前の入った3短篇がよかったです。どの短篇も「とほほな人びとの顛末」が身にしみます。「とほほなのに強気なヒト」など相反する要素を結びつける事にかけては町田康さん最強。特に減さんの不器用さは短いながらも泣けてきますね。2015/09/24

ふじみどり

8
めちゃくちゃだと思いながら、一歩裏通りに行けば「ふくみ笑い」の世界に通じてしまいそうな危うい自分を再認識してしまった。2011/02/23

淡紅

7
以前、キンチョールのCMが面白くて、川端康成文学賞ということで、図書館で借りてみた。初読み作家さん。すべてがやるせない。けど、人だなぁ、人を描いているなぁと驚いた。2024/01/20

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