菊日和

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  • サイズ B6判/ページ数 227p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062115193
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

かならずしも幸福ではなかったいくつかの死、誰の胸にもある奥深く秘められた物語。

著者等紹介

津村節子[ツムラセツコ]
1928年6月福井市生れ。39年東京へ転居。41年東京府立第五高女入学、47年ドレスメーカー女学院に入学、51年学習院短大国文科に入学。53年吉村昭と結婚。64年「さい果て」で新潮同人雑誌賞、65年「玩具」で芥川賞、90年「流星雨」で女流文学賞、98年「智恵子飛ぶ」で芸術選奨文部大臣賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆうゆうpanda

25
死にも一つ一つ表情があるのだなあ。得てしてそれは人が生きているうちには見えないものなのだなあ。「菊日和」という言葉の内奥するイメージに触れたくて、タイトル借りした本だったが、当たりだった。菊と線香香る空は青く、そして高い。2017/07/15

かめぴ

10
菊日和・・ってこういう意味だったのね。死にまつわる短編集。気づかなかった。。帰宅後の普段の日に読むと、ぐったり。くま子なんてもう。泣。といった感じで、次も津村氏。病られにいきます。2017/02/22

バーベナ

6
「死に遭遇した時の女の感慨」が偶然にも一致したテーマになっている短編集。自分よりも身近にいる家族という他者の存在を、まず第一に考えて動くのが習性になっている女性たちが登場する。しかし、その生き方に反旗を翻すかのように、死に際を謳歌した同級生を描いた「死人の船」は私小説なんだそう。誰の視点で読むかによって、受け取り方がかわってきそう。う~ん、深いっす。2011/07/18

なあちゃん

2
最近続けて読んでいる津村節子さんの短編小説。 私小説だという「病人の船」が、もし自分だったらと思うと、どちらの立場でも辛い。2012/08/08

1
図書館本。六つの短編集。”いずれも””死””というものに遭遇した時の、女の感慨を書いていることに気づいた。”と作者のあとがきにある。大袈裟さのない淡々とした文章が良く、一つ読むごとに余韻に浸った。2021/03/11

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