内容説明
働きざかりの人にとって、こころの病のなかでもっとも深刻なのはうつ病である。しかし、この病気はめずらしい病気ではない。ある人が一生の間にうつ病になる率は、男性で5~12パーセント、女性で10~25パーセントにもなる。だからといって、放っておくと「最近少しうつ気味だ。落ち込んでいる」といったものが、自殺の危険が目前に迫るほどの深刻な事態になってしまうかもしれない。では、うつの早期発見、早期治療はどのように行われるのか。本書では、その「治療法のすべて」を公開する。
目次
第1章 精神科はこころのよろず相談所
第2章 うつ病になると、どうなるの?
第3章 精神科に行こう
第4章 薬で治すこころの病気
第5章 精神科医は精神療法で何をしてくれるのか
第6章 自殺を予防するために
第7章 うつ病以外のこころの病―パニック障害、引きこもりなど
著者等紹介
高橋祥友[タカハシヨシトモ]
1953年、東京都に生まれる。1979年、金沢大学医学部卒業。東京医科歯科大学、山梨医科大学、UCLA(フルブライト研究員)、東京都精神医学総合研究所を経て、2002年より防衛医科大学校防衛医学研究センター行動科学研究部門教授。医学博士、精神科医。世界保健機関(WHO)コンサルタントとして、ミクロネシア、キリバス、フィリピンにおいて精神保健について指導している
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