1492年のマリア

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1492年のマリア

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  • サイズ B6判/ページ数 321p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062110907
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

em

17
13世紀スペインの思想家ライムンドゥス・ルルスは、中立的な装置=円盤機械から普遍真理を導く『大いなる普遍の術(アルス・マグナ)』によって三宗教の融和を目指した。一方1492年はレコンキスタ、ユダヤ人追放、コロンブスのアメリカ発見。世界の実相を知ることは大いなる力をもたらすが、カバラにおいて「力」は神の怒りの火でもある。調和を失った「力」は暴走して「悪」となる。ルルスやコロンが真摯に志した道にも、時代を下れば力の暴走が介入する。その先には有益な”普遍”の表の顔に欺かれ、欲望を開放した「人間獣」の世界がある。2017/08/04

eirianda

11
異端審問やカバラやユダヤ教やおまけに円盤機械とか何かと壮大な話なので、どうやって終わるのかと思いながら読む。やはりこの一神教の信仰心がわたしには理解し難く、感情移入出来なかった。セフィロトもわかるようなわからんような…AIとどう繋がるのかも興味が湧き、最後にうまく纏めてあり、さすが!2023/07/30

moonanddai

9
1492年はコロンブスによる新大陸「発見」の年でもあるとともに、レコンキスタ(国土回復)の年でもあり、ユダヤ人追放の年でもあると…。物語のキーはラインムンドゥス・ルルスという宗教家の円盤機械を用いた「大いなる普遍の術」。これにより宗教を超えた「神」の真理に近づくことができるとされます。テーマは主人公の宗教的理想と挫折とともに、この「円盤機械」が「思考機械」となりコンピューターとなる情報社会への懸念ということでしょうか。二つの一見時空を超えた問題が、人間の「悪」というところで結び付いているように思えます。2021/06/10

さえきかずひこ

5
ストーリーテリングの巧みさに感心しました!2017/12/30

mj-774

0
ユダヤ人が登場人物でかつ日本人著者のものが読みたかったので。 2011/09/07

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