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内容説明
不登校は、ひとつの選択肢―学校の外にはもっともっと広い世界が開かれている!各界で活躍中の18人が、体験を交えて語る。勇気と希望がわいてくる提言集。
目次
1 不登校から何が見えたのか(生きたいところで、生きていく(羽仁未央)
子どもの苦しさをわかってほしい(大平光代)
勉強ができないこともセンス(安住磨奈)
学校に行くほどバカじゃない(辛淑玉) ほか)
2 つまりは生き方の問題(先の見えている人生なんて、かったるい(椎名誠)
自分の素手で、風穴を(落合恵子)
コンプレックスにしてしまうのはつまらない(吉本隆明)
他人とちがうのは、いいこと(立川志の輔) ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
itokake
18
中学生の息子が1年ほど不登校で、初めのうちは登校を働きかけたが無理なものは無理。いくつか本を読んで、家で落ち着いて過ごすことが大事だと知った。家にいることを受け入れ親子とも安定したが、この先どうなるのだろうと不安は常にある。そこでちょっと観点を変え、本書。とてもよかった。本をめくると奥地圭子氏の「刊行にあたって」があり、この血肉の通った文章がするするとしみ込んできた。少子化にもかかわらずうなぎ上りに増える不登校のグラフ。精神科医の渡辺位(たかし)氏「登校拒否は個人病理でなく、社会全体への子どもの防衛反応」2023/07/16
mitya
5
不登校をマイナスに考えず、積極的な意味でとらえようとする、それぞれの方の意見を聞けて良かった。辛淑玉、ひろさちや、落合恵子、五味太郎さんなどなど多才な方々の学校に対する考え方を知って、人間いろいろな生き方があるんだと改めて思った。2017/09/17
きいろいこびと
2
正常な状態でいるからこそ症状が出るのであって、生きていなければ症状すら出ない。渡辺位p92 不登校するには勇気がいる。自分に忠実な素直な子ども。椎名誠p150 行き詰まりの突破口は少数派の人達のなかにあるのでは。落合恵子p161 決まった道ばかりじゃなく、自由に迷ったりした方がええ。ムダをたくさんやるからこそその途中の風景が見えてきておもしろい。森毅p186,191 自分の納得した生き方をする、そのことに自信を持つ。高木仁三郎p232 ありのままの自分を受け入れる事=新しい世界の展開がある。大田堯p2452016/02/15
る-さん
0
「不登校」に対する様々な意見を知ることが出来る一冊だった。面白いのは、自身が不登校のような状況であった人の言葉と、そうでない人の言葉の相違である。印象に残ったのは、どの立場で不登校に向き合うかという大人の姿勢は働きかけ等に大きく影響を及ぼす、ということだった。不登校に対して積極的にすべきだ!という意見を読んでいて「このご時世で」を考えた自分は保守的なのだろうか。2011/08/19