内容説明
四十七点の版画と七つの物語。
目次
白い鉛筆
救世主
消えた恋人
肉
肉親の罪
年下の叔父
患者の恋人〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ネギっ子gen
49
【楽しいけれど、やはり毎回かなりのプレッシャーも感じた。その中でいつも心がけているのは、何か新しいことを試そうということ】「あとがき」で船越桂氏は、<相談して色をちゃんと使ってみようということになった。初めから色を意識して作っていくことにした。そんな理由で98年のエッチングは4点だけで、3点が色のついたものになった。4点とも苦労したところや、苦しんだ時間が思い出深く、いまも私の中に鮮明に残っている>と。そうか……。船越桂氏の作品群は、今も私の中に鮮明に残っている……。享年72歳。感謝の言葉の代わりに――⇒2024/04/01
chimako
28
画家、舟越桂さんの絵に天童荒太さんが文を付けた一冊。散文詩のような短い文章は、どれも少し不思議な香りがして、少し悲しい。愛を語る言葉は決して押しつけるものではなく、胸に落ちる。絵のことはよくわからないけるど、愁いを帯びた目が印象的。2013/11/01
阿呆った(旧・ことうら)
23
◆天童荒太さんと、彼の作品の表紙に使われる舟越桂さんとのコラボ作品。◆舟越さんの版画に、天童さんが言葉を添えています。2015/12/22
morimama
3
絵に触発された文章=詩が浮遊します。2012/07/03
おかゆ
3
先輩からのプレゼント本。読んでいる者に若干の緊張感と不安を与える作品。2011/04/19