内容説明
ミロはエッチな女。村善は裏切り者。そして、博夫は２人の道具。直木賞受賞第１作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Aya Murakami
96
図書館本 短編集…、そしてまさかの連作。読メのコメントでミロシリーズが存在することを知りました。 ローズガーデン、なんでクズ男ってそろいもそろって開発途上国の売春宿に行こうとするのでしょうかね。漂う魂、正確には漂う悪意とか生霊みたいなイメージが？霊能者が犯人かと思いきや違っていた。独りにしないで、悲痛な叫びが犯行動機になり…、アニマルポリスさん！コイツです！愛のトンンネル、なかなかマニアックな世界。作者さんはどこでこんなディープな情報仕入れたのだろう？2021/10/23
やっち＠カープ女子
43
綺麗なカバーに惹かれて買って、ずっと積んでた本。女探偵ミロのシリーズ。顔に…と、天使に…を読んでいたので推理も出来るし面白く読めた。そういえば桐野さんて、女性が主人公の話ばかりですね。初期のものなので桐野さん作品では癖のない、普通のストーリー。最近の著書が読みたくなった。2013/12/23
あつひめ
27
新宿２丁目という一般には想像できない場所を拠点に裏の世界で生きる・・・その生きざまを見せてもらった感じ。ちょっと大袈裟かな？結末があるようでない世界なのかもしれない。犯人を見つけられても捕えることができるわけじゃないし。順を追って読んできたけど、ミロを取り巻く複雑な事情が今までなぜかくすんで見えていたミロの印象につながるのかな。ミロの抱えるものは新宿２丁目で暮らす者の抱える悩みとそうたいさがないのかもしれない。だからやれるのかもね。続編もあるのかしら？調査屋として一人前になったミロがみてみたい。2011/03/25
Yuna Ioki☆
20
2069-289-61 村山ミロシリーズ第４弾。シリーズ初の短編集。ミロと博夫の出会いはあまりまともじゃなかったのね💦 ミロが特殊な人間の部類だからもっと真面目な人だったのかと思ってた💦 善三とミロの関係も？なんだか微妙な感じだしなあ。。。他の三作よりもハードさはかなり薄目でいまいちミロらしくない感じ。2021/10/21
雅櫻
15
やっちさんからお借りして。桐野さんの悪意の表現が好き。その悪意に負けない人々がやっぱりいて、その存在に嫌悪感を抱きながら安堵する。短編なのでミロシリーズの他の作品よりは濃厚さは劣るけれど、世界観は崩れていない。2013/12/28
