内容説明
「少年」ってさ、マジ、カッコよかったんだよね。『ナイフ』『エイジ』に続き、少年の日々を描ききった山本周五郎賞受賞第一作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
そのぼん
9
一人の少年の成長物語といった趣きのストーリーでした。 きめ細かに少年と周囲の人々が描かれていてよかったです。2012/05/01
yukin*
6
ヒロシと吉野、ホントいいコンビ!気弱な少年だったヒロシが、さまざな人と関わりながら、男らしく成長していく姿はとてもよかった。中学生になったヒロシもまた みてみたい。2014/02/09
Ake chan♬
5
東京から父親の故郷へ引っ越してきた男の子の小学校入学から卒業までのお話。「しゃぼんだま」の章あたりから人間の嫌な心の成長が見えてきて「アマリリス」で男の子の優しい心の成長が見えた。生々しい心の成長が記されておりページ早送りしたい気持ちがしたが、通して読んで良かった。単純に映る小学男子もこんなにたくさんのことを考えてるのかな。2015/07/16
あずさ
4
小学生の時を思い出した。 友達の定義って、子どもの時の方が難しいものかもなぁ。 言葉で説明はできない気持ちが、重松さんは表現するのが本当にうまい。 吉野君との関係性の変化がよかった。2013/01/22
聖月
4
◎ひとつ面白いのは、巻末に初出一覧が載っているのだが、実はこの小説、書き下ろしではなく、雑誌に掲載されていた短編を一冊の本にまとめたものである。この小説自体は、小学校入学から卒業まで、主人公の成長を追って描かれている。しかし、初出一覧を見ると、決して順序だてて書かれたものでないのがわかる。それでいて一貫性があり、各章をまたぐ同級生たちの描写にも齟齬はない。理解を深める意味でも、初出一覧侮るなかれである。 2002/04/16