はじまりの記憶

はじまりの記憶

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  • サイズ B6判/ページ数 207p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062097741
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

内容説明

『犠牲』『「死の医学」への日記』のパートナーふたりが自らの原点を探るduoエッセイ。自己形成のはじまりの瞬間へ分け入り、記憶の深層に眠る情景を掘り起こす。

目次

かなしみ

ころぶ
存在理由
忘れる
音楽
マイウェイ
眠る
身体感覚
笑う

自立

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

霜月

23
いろんなテーマをもとに綴られるお二人のエッセイ。幼い頃からの記憶をもとに心の中の原風景を重ねられる二人。人間ってちっぽけだけどその中には幾重もの風景が折り重なり、波打ち、積もり、消えていく。何を捨て、何を選んだのか。そんな生き方そのものをも問われているように感じる。自分を誤魔化さず、気持ちに正直でいることは大事だけれどそうあろうとすることはとても生きにくかったりする。鈍感なふりをしていなければやり過ごす事もできなかったり。でもこれを読むとそのままでいいんだよと赦されているように感じた。2017/01/31

Cinejazz

12
柳田邦男氏が子息を亡くし茫然としていた頃、伊勢英子さん描いた絵本(宮沢賢治『風の又三郎』)を見て感銘を受け、自著の装幀・挿画の依頼が出会いの契機となった二人の不思議な邂逅。チェリストのパブロ・カザルスこだわりの地カタロニアに、自分の原画風景を探す旅に出た伊勢英子さんと、過去を見つめ直し自己形成の原点を探る柳田邦男氏との<duoエッセイ>は、人生のほろ苦く甘酸っぱさが心の奥に沁みわたる、入魂の12章24篇です。2021/08/13

わちゃこ

7
ノンフィクション作家の柳田邦男さんと、画家の伊勢秀子さんの、子供の頃の、出来事を通じて感じた、あの時のあの気持ち、感覚、をつづった回顧録のような短編集。自分の子供のころの出来事を思い出しながら読みました。みんな同じように、様々な出来事に出会い感じ成長していくのだな~、と、しみじみ感じました。2017/11/25

ネギっ子gen

5
「プロローグ」は二人の対談。柳田「そもそもの出会いも不思議なものでしたね。94年に毎日新聞で『「死の医学」への日記』を連載するとき、どういう人かも知らないで」書斎にある『風の又三郎』を示し、担当者に「こういう絵を描く方に」と依頼。伊勢さんの方も、当時は「柳田邦男ってだれですか?」状態。そこで、友人に相談すると「伊勢さんの世界と柳田邦男さんの組み合わせって思いがけないものが生まれる可能性が満ちていて絶対おもしろいよ」と。その通り素敵な本。特に156Pの挿絵は、私の幼少時の原風景を想起させた。表紙挿画も絶品!2019/11/05

にゃにゃんこ

4
幼い頃の記憶をこんなにも鮮明に覚えていることに感動を覚える。それほど真摯に自分に向かい合い、生きてきたからなのだろうか。私も自分の原風景に向き合いたくなった。日常生活に流されているなぁと感じたときに手に取りたくなる本です。読んでよかったと思える、そんな本です。2015/04/16

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